アメリカが提示した和平案に対し、ウクライナは慎重な態度を崩さず、それに対してトランプ大統領は、「ロシアは応じる用意がある。ウクライナのゼレンスキー大統領と合意する方が簡単だと思っていたが、より困難な状況だ」と、ウクライナ側の姿勢を厳しく批判しました。
トランプ大統領は就任から100日を迎えようとする中、ウクライナ問題の打開に向けた「最終提案」を示しています。その提案は、現実主義に基づいたものです。
──クリミアのロシア領有を事実上認める
──ロシアが支配するウクライナ東南部も現状凍結する
──ウクライナのNATO加盟を否定する
──その代わり、平和維持軍を駐留させ安全を保障する
──ロシアへの制裁を解除する
この一連の提案は、「誰が正しいか」ではなく、「今ここからどう進むか」という次元のものです。
ウクライナの感情論や誇りとは別に、アメリカは自国の立場を明確に示したにすぎません。
一方で、ロシア側も一定の譲歩を見せています。
プーチン大統領は、ロシアが支配していない地域については手を引く意向を示し、「現在の戦線」で停戦する案をアメリカに伝えたと報じられました。
それにもかかわらず、ゼレンスキー大統領は「クリミア占領は断じて認めない」と強硬姿勢を崩していません。
しかし、すでに軍事的現実は厳しく、クリミアを奪還できる戦力はウクライナには残されていないのが現実です。
ゼレンスキー氏の発言は、プライドや正義感から出たものでしょう。
しかし、プライドだけで戦局は変えられません。
魂の成長とは、理想を叫ぶことではなく、現実を受け入れた上で次なる歩みを選ぶ勇気でもあります。
アメリカ国内でも、ホワイトハウスの報道官が「大統領は忍耐の限界に近い」と述べ、副大統領も「受け入れなければアメリカは手を引く」と明言しました。
もしアメリカが支援を縮小すれば、ウクライナはさらに孤立し、より大きな譲歩を強いられることになるでしょう。
日本の大手メディアは一様に、「アメリカ案はロシア寄り」とトランプ批判を続けていますが、ウクライナはすでに敗戦国の立場にあり、対等な条件を求められる段階ではありません。
この厳しい現実から目を逸らしてはならないのです。
いま、ウクライナは「プライドを守るか」「民を守るか」という選択を迫られています。
この構図は、かつて日本が経験した歴史と重なります。
第二次世界大戦末期、日本はすでに戦局を挽回できる力を失いながらも、「一億玉砕」「本土決戦」というスローガンのもと、戦争を続けてしまいました。
国民は疲弊し、都市は焼き尽くされ、幾百万もの命が失われました。
それでも、政府内では終戦に向けた決断がまとまらず、被害は拡大を続けました。
最終的に、日本は天皇陛下の御聖断のもと、ようやくポツダム宣言を受諾し、終戦への道を歩み始めたのです。
あのとき、日本がプライドだけに固執し続けていたなら、さらなる悲劇が続いていたことでしょう。
今、ウクライナも同じ分岐点に立っています。
プライドを守るために、さらに多くの命を失うのか。
あるいは、現実を受け入れ、未来への一歩を踏み出すのか。
私たちが大切にする視点は、ただ表面的な善悪にとらわれることではありません。
たとえ苦渋の選択であったとしても、命を守り、国を次代に繋ぐために、現実に即した決断を下すこと。
それもまた、魂が成熟するための尊いプロセスなのです。
ウクライナの指導者たちが、過去への執着ではなく、未来への責任を自覚できるか。
そこに、この国の新たな夜明けがかかっています。
──最も暗い夜を越えたとき、はじめて真の夜明けは訪れるのです。
著書『アースチェンジ——近未来の警告書』では、これから訪れる地球の変革について書いています
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