日本神話の中でも特に有名な「天岩戸神話」には、実は意外な真実が隠されています。
それは、『天照大神(アマテラスオオミカミ)はもともと男神であり、その神が死んだ後に巫女である天鈿女命(アメノウズメノミコト)が新たな太陽神に成り代わった』という驚くべきものです。
現在、私たちが知る天照大神は女性神ですが、古代には太陽神が男神として信仰されていた可能性があります。
以前に紹介した「ホツマツタヱ」においても、本来はアマテルという男性の神様だったという記述があります。
そもそも太陽は陽性を現していて、男性的な象徴の存在でもあります。
そのため世界の神話でも太陽は男性の神様とされています。
日本だけが太陽神を女神としているのは、何らかの裏事情があるのかもしれません。
日本神話に隠された真実を今日は取り上げてみたいと思います。
日本神話には、「太陽神の死と再生」を思わせる神話が存在します。
それが『天岩戸神話』です。
神話によれば、天照大神は弟・スサノオの乱暴な振る舞いに怒り、岩戸に隠れ世界を闇に閉ざしました。
この時、巫女である天鈿女命が岩戸の前で激しく舞い踊ることで神々を笑わせ、それがきっかけで天照大神は再び姿を現したとされています。
しかし、これを別の視点から読み解くと、天照大神は単に「隠れた」のではなく「死んだ」のではないかと考えることもできます。
古代の祭祀儀礼では、冬至の頃に巫女が舞を踊り、「死んだ」太陽神を甦らせる「魂振り(たまふり)」という儀式が行われていました。
この儀礼の中心的存在が、天鈿女命だったのです。
つまり、この儀礼の中で巫女である天鈿女命が「死んだ太陽神」の霊をその身に宿し、「新たな太陽神」として復活させたと解釈することが可能です。
ここから、「元の男神であった天照大神が亡くなり、その後を女性の巫女が引き継ぎ、新たな太陽神・天照大神として崇められるようになった」と考えられるのです。
折口信夫は、岩戸隠れのエピソードを古代の鎮魂祭(魂振り)の反映と捉えました。
冬至の頃に行われた宮中の鎮魂祭では、巫女たち(猿女=天鈿女命の子孫など)が荒魂を鎮め新しい力を招く激しい舞踊を奉納し、弱った太陽の霊力と天皇(君主)の魂を甦らせる祈りを込めていたとされます。
神話における天鈿女命の役目も、まさに隠れた太陽神(天照大神)の活力を回復させることでした。
神話によれば、天鈿女命が岩戸の前で「アマテラスより尊い神が現れた」と告げた相手は、実は鏡に映った天照大神自身の姿だったとされています。
この場面は「岩戸の外に現れた新たな高貴な神」として天照大神自身(その御霊)を天鈿女命が演出したことを意味しているのではないかと思います。
鏡に映したように、本物の天照を巫女の天鈿女命に憑依させた、あるいは演じた、と考えられます。
そのように、お隠れになった(亡くなられた)本物の天照大神(アマテル)に成り代わって、女神の天鈿女命が出てきたと考えられます。
こうした視点で神話を読むと、なぜ天照大神が女性神として描かれるようになったのか、その謎も説明がつくかもしれません。
古代の祭祀では、巫女は「神そのもの」になり代わる力を持っていました。
その巫女の代表が天鈿女命だったのでしょう。
天鈿女命自身の祭神としての信仰も各地に残っています。
彼女は芸能の祖神・笑いと福徳の神として崇められ、奈良の賣太神社や滋賀県彦根の千代神社、京都の車折神社内「芸能神社」などで祀られています。
これらの神社では、天鈿女命は「お多福」や「おかめ」といった笑顔の女神と同一視される伝承もあります。
お多福・おかめの丸いほほ笑み顔は庶民に福をもたらす縁起物ですが、その元祖こそ岩戸前で陽気に舞った天鈿女命だと言い伝えられているのです。
このように民間信仰では天鈿女命=陽気で福を呼ぶ女神というイメージが定着しており、間接的に太陽の恵みを思わせる存在として敬われていた言えるでしょう。
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