そうしたとき、多くの人は何かにしがみつき、自分を守ろうと必死になります。
しかし、その「しがみついているもの」自体が、実は沈んでいくものである可能性に気づいているでしょうか？
しがみつきがもたらす苦しみ
たとえば、男性であれば、仕事を失う恐れに駆られ、「次の仕事が見つかるかわからない」と感じ、今の職場にしがみついてしまうことがあります。
その結果、ストレスに押しつぶされる人や、最悪の場合は心身を壊してしまう人もいます。
本来、自分に合わない仕事であるにもかかわらず、しがみつくことで苦しみを深めてしまうのです。
一方で、女性の場合、ダメなパートナーにしがみついてしまうことがあります。
たとえば、浮気や暴力を繰り返す相手に対して、「離れた後の人生が想像できない」「一人で生きるのは不安だ」と感じて、関係を断ち切れないことがあります。
しかし、こうした関係はまるで沈みゆく漂流物にすがりついているようなものであり、その結果、自分自身も深い苦しみの中に取り残されるのです。
勇気を持って手放すこと
このような状況に陥っているときに必要なのは、「しがみついているものを手放す勇気」です。
沈んでいく漂流物を握り続けるのではなく、岸に向かって泳ぐ決意をするのです。
岸とは、物質的な執着や欲望を超えた「真理の彼岸」を意味します。
今の世に渦巻く欲望や執着の波を乗り越え、霊的な真理を学び、それを受け入れて生きることで到達できる場所です。
この世的な価値観にしがみついていては、真理に到達することはできません。
それらを放棄し、果敢に泳ぎ始めることで、初めて本当の安らぎが訪れるのです。
真理に向かうために
あなたが今握りしめているものは何でしょうか？
それは本当にあなたを守っているものでしょうか？
それとも、ただ苦しみを増大させているだけのものなのでしょうか？
一度、心の中で問いかけてみてください。
そして、勇気を持って手放してください。
それがどんなに恐ろしく感じられたとしても、手放した先には新たな道が開かれています。
自分自身の力を信じて、泳ぎ始めるとき、真理の岸辺は確実にあなたを迎えてくれます。
その瞬間、あなたは運命の荒波を超え、魂の自由と安らぎを得ることができるのです。
あなた自身の光を見つけ、彼岸への道を歩んでください。それが、真の幸福への第一歩です。
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