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この世には光と闇の戦い以外にも、闇同士の戦いも行われています
たとえば第二次世界大戦の時には、ナチスドイツとソ連が交戦しました
ナチスは反共産主義を掲げる政党であり、ソ連は共産主義国です
両者は対立しているように見えて、実際にはどちらも闇を抱えていました
その分かりやすい現われが強制収容所の存在です
どちらにも政党に反する者たちを強制収容所に送り、拷問や虐殺を行っています
ナチスのユダヤ人ホロコーストは有名で、強制収容所に送って虐殺した数は６００万人と言われています
一方のソ連でも グラーグ(強制収容所)に総計1800万人〜2500万人が収容され、1930年から1953年の期間での推定死亡数は、少なくとも150万から170万人、多い見積もりでは600万人という推計もあります
どちらも政治的には右と左に分かれて理解されるかと思いますが、どちらにも闇があったのです
現在でもそれは一緒であり、政治的なものには、右と左、どちらに分類されるものにも闇が深いものがあります
あるいは右と左だけでなく、最近はメディアとネットの戦いも激しくなっています
どちらも相手を攻撃していますが、実際にはどちら側にも闇が潜んでいる事があるのです
人間はどうしても二元論で物事を考えますので、相手が悪い、間違いだと思えば、その反対が正しいのだと思い込んでしまいます
そうしてどちらか極端に思考がブレるのです
どちらか極端になった者の特徴は、相手への攻撃が激しくなり、自分は正しいのだという思い込みが強固になり、反省が出来なくなります
そうなってくるとどちら側にいても闇の手に落ちていくのです
著書『アースチェンジ——近未来の警告書』では、これから訪れる地球の変革について書いています
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