私たち人間は、何かを手に入れたら、それを失いたくないと願います。
その物や状況を「ずっと持っていたい」「このまま変わらないでいてほしい」と願う気持ちは、誰しもが持つ自然な感情です。
しかし、その感情が私たちを縛り、苦しめることがあるとしたらどうでしょう?
あなたは今、何を握りしめていますか?
・お猿さんの教え
ここで、ある森のお猿さんの話をしましょう。
ある国の森では、猿を捕まえるための特別な罠が使われていました。
そこには、猿が大好きなお米が仕掛けられていました。
方法は簡単です。
ヤシの実に猿の手が入るくらいの小さな穴を開け、その中にお米を詰めて地面に固定するのです。
やがて、一匹の猿がその罠に近づきます。
穴の中にお米を見つけた猿は喜び勇んで手を伸ばし、なかのお米をいっぱい握りしめました。
しかし、手を引き抜こうとしても、握った拳が穴より大きくなり抜けません。
「米を放せば抜ける」と猿は気づけないのです。
次の日、人間がやってきて猿を簡単に捕らえてしまいました。
猿が手を抜けなかったのは、穴が狭すぎたからではなく、執着が原因だったのです。
・タコの物語
海のタコにも似た話があります。
壺に餌を入れ海に沈めておくと、タコはその餌に惹かれて壺の中に入り込みます。
そして壺ごと引き上げられる時、タコは壺を離れることなく捕らえられてしまいます。
もしタコが壺を放せば自由になれたのに、そこに執着してしまうのです。
・人間の執着と苦しみ
私たちも、このお猿さんやタコと同じようなことをしていないでしょうか?
土地や建物、仕事や地位、名誉、お金、そして人間関係……さまざまなものに執着し、それを手放せずにいる間、私たちはそれに縛られ、苦しみを増してしまいます。
仏陀は、そうした執着が人間の苦しみの根本だと見抜き、手放すことを教えました。
この世のすべてのものは、川の流れのように絶えず変化し続けています。
それを無理にせき止めようとするから、私たちは苦しむのです。
この世に永遠に留まるものは何もないのです。
・執着は死後にも影響する
執着は、私たちが肉体を離れた後にも影響を及ぼします。
たとえば、家や土地、蓄えた財産、また愛する人への強い思いが、魂をこの世に縛りつけてしまうことがあります。
これを地縛霊と呼ぶこともありますが、その響きには恐ろしさ以上に、手放せない悲しみが含まれているのかもしれません。
テレビや映画では幽霊を怖い存在として描きますが、よく考えてみてください。
私たちが今、もし死を迎えたとしたら、何一つ未練がない状態で旅立つことができるでしょうか?
・執着を手放すということ
この世の物は、あの世に持っていくことはできません。
持ち帰れるのは、ここで得た体験、思い出、そして魂の成長だけです。
だからこそ、執着を手放すことは、生きている間の苦しみを軽くするだけでなく、死後の清らかな旅立ちにもつながるのです。
古いものを手放せば、新しい体験や出会い、学びがやってきます。
執着を解放するとき、私たちの魂は軽くなり、自由に羽ばたくことができます。
その自由な魂こそが、本来のあなたの輝きなのです。
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