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海に住む八本足の生き物のタコは、お腹が空くと自分の足も食べてしまうという話があります
確かにしばらく生け簀に入れておくと、自分の足を食べる行為が見られるそうです
ただこれはお腹が空いたからではなく、ストレスから来るとも言われています
この自分の足を食べるタコの話を聞くと、利己主義者というのもこのタコに似ているように感じられます
利己主義者は何でも自分の利益にしようとして、他人から奪う事ばかりを考えています
そうすると確かに一時は利己主義者は得しているように見えますが、実際には自分を傷つけ、害しているように、次第に苦痛が帰ってきます
この時の自分を傷つけるというのは、各自の中にある神性を傷つけていると言ってもよいでしょう
全ての人は偉大な神性を宿す存在なのですが、なかにはそれを傷つけてしまうものもいます
内にある光を外に出さないようにして、厚く布で覆ったり、泥で塗り重ねているようなものです
人は相手に与える事で与えられるものなのです
利己主義者は自分のために他人から奪う事ばかりを考えます
するとやがては自分を害し、苦しみを生じるようになります
結局は奪った分だけ、何らかの報復を受けざるを得なくなるのです
自分の足を食べるタコのように、一時は満足できたとしても、やがては相応の代償を払う事となります
自分本位な人は決して真の幸福にはなれないのです
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