2024年6月1日土曜日

最新科学と仏教や東洋思想が示す世界は近づいている



仏教や東洋思想における世界観は、西洋からすれば神秘的な幻想のように思われていましたが、物理の先端を探求していくと、どうも東洋で言われていた世界観に近づいているのが分かってきています

たとえば素粒子というのは、物質を構成する最小単位ですが、その性質は私たちが感覚で捉えている物質とはだいぶ異なった性質を持っています

素粒子は観察によって、ある時には粒子のように振舞うし、またある時には波のようにふるまいます

素粒子というのは周囲との関係のなかでのみ理解可能なもので、それ独自の物体としては理解できないものです

長年、西洋では、自分と他人、自己と世界を明確に分ける二分法の考えを強く持っていました

それゆえ自己確立を重視します

哲学者のルネ・デカルトなども物質と精神の二元論を明確に述べているように、自分と対峙する世界とはまったく切り離されて別個のものだと認識されてきました

ですが確固とした実体のあると思っていた物質を、最小単位で見ていくと、どうも私たちが感じているような固定されたものではなく、観測者によってその実態が現れるものです

つまりそこでは、観測者である自分と、対象である素粒子が切り離されては、考えられないのです

二つの立場と分離して考えられていたものが、どうやら違うようなのです

仏教では、自我というものは存在せず、世界は空であると説きます

自性といって、自ら成り立っているものは存在せず、すべてが相互関係の中で仮に存在していると説いています

これはまさに素粒子を観測した時の現象を見事に現わしているように思えます

私と世界は別個の存在ではなく、相互が依存して成り立っているのです

孤立した存在というものは無く、すべてが繋がり合って、一つに結ばれた世界なのです

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