2024年3月14日木曜日

大手の賃上げと経済の実態



昨日のニュースでは、大手企業などが賃上げを満額回答が多いとして報道されました

物価が上がる中で、それに見合って賃金も上昇していけば、景気の好循環が生まれます

はたして今回の賃上げは、日本の景気が良くなっていく印なのでしょうか?

賃上げのニュースが取り上げられる中で、中小企業に努めている人では、賃上げはなかなか難しい所も多いかと思います

多くの方が恩恵を受けていないと感じているかも知れません

今回の報道にあった企業は大企業の話であり、大手企業はたいてい海外でも商売をしています

大手企業は輸出などをしているので、円安の恩恵を受けて、利益が上がっているところが多いでしょう

たとえば米国で二万ドルの車が売れたとします

1ドル百円の時代であれば、日本円では二百万円の売り上げになります

それが今のように1ドル百五十円となれば、三百万円の売り上げになります

同じように売れたとしても、日本円に換算すると百万円も売り上げがあがる事になります

もちろん、円安になればその分、資材費も上がりますし、現地生産もありますから、この通りとはいきませんが、大体の感じは分かるかと思います

そのように円安になると輸出企業は売り上げを伸ばしやすいですから、輸出が多い大企業などは賃上げが進んでいると思われます

ですが、日本は中小企業の方がたくさんあります

中小企業は日本国内での商売が多いですから、円安になると資材の高騰によって、逆に利益を圧迫するようになります

そのため円安で物価が上がると、多くの中小企業は苦しくなっていきます

輸出を中心にする大企業は儲かっていても、国内中心の中小企業などは苦しい状況だと思われます

ですので、円安によって日本では格差が広がっているところがあると思います

儲かっているところもあれば、逆に苦しくなっているところもあり、社会が二分化されてきています

円安で儲かった輸出企業などが、社員の給料をアップするのもいいですが、より国内投資を進めていただき、利益を国内に回すようにすることで、経済の好循環は生まれてきます

今までは海外に製造拠点などを移して、人件費の安い所に投資が流れていました

それを還流してきて、日本国内に返ってくる動きを進めないといけませんね

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