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日本の株価が値上がりを続けており、日経平均株価はバブル期以来の高値をつけています
このまま進めば、史上最高値を更新するかと注目されています
しかし、国民の感覚からすれば、あの昭和の最後のバブル期からすれば、一向に景気が良いと感じない中での株高となっています
バブル期というのは、若い方は体験した事が無いと思いますが、日本がとても好景気に沸いて、そのうち米国経済を抜くのではないかとも言われた時代です
私もまだ学生の時にバブル崩壊が起こったので、その恩恵は受けていませんが、とても景気の良い時代でした
それがバブル崩壊によって、日本は３０年ほどデフレが続き、経済のよくない時代が続きました
私たちの給与もほとんど上がらない中で、税金や社会保険料などがどんどん上がっていき、手取りは減らされて行っています
暮らし向きは悪くなっているのですが、そのなかで株価は高騰を見せています
その理由は、新NISA、米国株式の好調や、中国経済の崩壊、円安と、政府と日銀による買い支えです
新NISAというのは投資に非課税の枠を増やす制度の事です
簡単に言えば政府公認で国民に博打を薦める制度です
次に米国株式が好調だと日本でも株価が上がるというのはご存知の通りかと思います
米国株式もいま好調のため、それを受けて日本株も上昇しているという事ですね
次に中国はいま不動産バブルが弾けています
それが株式にも波及してきており、中国株価が下落傾向にあります
そのため、中国株に投資してきた人が資金を引き揚げており、次に日本株にも投資を流しています
円安もあって、海外からすると安く株が買えるので、外国による買いが入っているのです
日本だけでなく、インドなどは中国の次の経済成長を見込まれて、株価が値上がりしています
そのように中国の株式の不調によって、日本などに資金が入ってきているという事があるのでしょう
そして先ほどもあげましたように、円安も進んでいます
今日は１ドル１５０円台をつけており、円安がさらに進んでいます
円が安くなると、ドルなどで資産を運用しているところからすると、日本の株価は割安に映ります
かつては１ドル７５円台の頃もありましたから、それからすれば、日本は半分の値段になったようなものです
半額セール中のような感じなのですね
さらに円安になると輸出企業も儲かります
そのため海外からの買も入ってきています
さらに日銀も株価を支えるために、大量に株を買っています
そのため日銀は日本企業の大株主となっているのです
これは世界にも例をみない状況です
さらに政府も、年金の積立金がありますので、これを株式で運用しています
GPIFと呼ばれていますが、みなさんの年金の積立金をおもに株や債券などを買って運用しています
日銀と年金は、昨年の３月時点でどちらも約５０兆円ほど日本株を買って保有していると言われています
この二つが日本企業の大株主なのです
どちらも政府系の資産が日本の株を大量に買っています
これだけ大量に保有していると、株価が下落してしまうと責任問題に発展します
そのため株価を上げようと頑張ります
円安を放置しているのも、政府の意向という事です
円安にしていれば、株価は上がりやすくなりので、それを容認しているのでしょう
さらに円安の恩恵として、実はステルス増税が出来るのです
円安になると、物の値段が上がっていきます
みなさんもお店に買いに行くと、以前より品物の値段が上がっていたり、値段は一緒だとしても中身が少なくなる、あるいは質が落ちているという経験をしているのではないでしょうか
円安によって日本でも物価高が起こっています
給料はたいして上がっていないのに、物の値段が上がっているために、苦しい生活になっていきます
実は、このように物の値段が上がっていくと、政府の税収は増えるのです
消費税は１０％と決まっていますので、物の値段が上がると、その分、税も上がって、収入が増える事になります
たとえば今まで１００万円分の品を購入していたとしたら、それにかかる税金は１０万円となります
しかし品の値段が１５０万円にあがると、税金は１５万円になるのです
そのように税率をあげなくても、物価があがれば、かかる税金の額もあがるので、税収は増えていきます
こうして国民に気づかれずにステルス増税をすることが出来ます
企業が品物の値段をそのままにして、実は内容量をこっそりと減らしているのをステルス値上げと呼んでいます
それと同じように、政府は円安をそのままにしておくことで、物価を上げて、こっそりとステルス増税をしているのです
国民は税率はそのままだと思っても、実は、物価が上がってそれに伴って払う税金も増えているのです
そのように政府は、株高を進める為と、ステルス増税をするために、円安をそのままにしています
国民は手取りがそのままどころか、実質的に税である社会保険料を年々あげられていますので、手取りが減らされている中、さらに物価高で苦しむことになります
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