原発に替わるような次世代のエネルギーについて質問がありましたので取り上げてみたいと思います
ちょうどYouTubeなどで最近は日本人の発明して人工石油が話題となっておりましたが、こちらについては相当疑わしい所がありましたので、騙される人が出るといけないと思い、忠告のため動画の作成もしました
実際にこのシステムの購入にクラウドファンディングで一般からお金を集められていたスピリチュアル界の某有名人は、その後取りやめてしまっています
お金を集めるのは危険だと思って忠告していましたが、実際に辞める事となってしまっています
その方を嫌いで注意していたのではなく、むしろ好意的に見ていたので、トラブルに巻き込まれてしまう事が感じられていたので、おせっかいにも忠告を出していたのです
結果を見れば、危惧していた通りになっていると思います
それでは、次世代のエネルギーとして他に何か有望なものはないのかという点をお話しします
原発や石油に替わるものとして有望なものということですね
日本では海底に大量のメタンハイドレートがあるので、それを有望視する向きもあります
国会議員になられた青山繫晴氏もこのメタンハイドレートを勧めています
メタンハイドレードは二酸化炭素の排出量は、石炭や石油よりも30%ほど少ないため、クリーンなエネルギー源のようにいわれています
しかし、メタンハイドレードはその名の通りメタンから出来ていて、このメタンは二酸化炭素の25倍もの温暖化効果があると言われています
ですので、温暖化のためとすれば、海底からメタンを取り出す過程で、大気中に放出されれば、むしろ逆効果になる可能性もあります
そして重要な問題が、海底からメタンハイドレートを取り出すのには、エネルギーがたくさんかかってしまうため、エネルギー効率がわるいのです
エネルギー効率が悪いと、経済面でもお金がかかってしまうため、採算があわなくなります
ですので、メタンハイドレードは温暖化の問題がありますし、採算が合わないので、今のところは次世代エネルギーとしてハードルが高いと言えます
青山繫晴さんも、私は評価している方なのですが、やはりエネルギー問題でちょっと足元をすくわれているところがあるように思われます
他にも太陽光発電や風力発電、海洋温度差発電などありますが、装置の製造に大量のエネルギーや資源が必要となったり、エネルギー効率としていまいちな面があります
現時点で一番可能性の高いものとしては、やはり核融合反応を用いた発電かと思います
すでに研究が進められて、今世紀中ごろには実用化の段階に進めようとしています
現在の原子力発電というのは、核分裂反応を使ったものです
これはウランやプルトニウムなどの重い原子を用いて、分裂していく時に出るエネルギーを使う発電です
この原子力発電の問題は、高レベル放射性廃棄物が出てしまう事と、原料の入手が限られる事です
それに対して核融合反応というのは、水素などの軽い原子がくっついて(融合して)、ヘリウムが出来る時のエネルギーを使う物です
より詳しく言うと重水素と三重水素を超高温で融合させることで、ヘリウムと中性子が発生する時のエネルギーを使う発電です
この核融合発電では、核分裂を用いた原発のような高レベル放射性廃棄物は排出されません
ただし、電子線(ベータ線)や電磁波(ガンマ線)を出す放射性廃棄物は核融合でも出てしまうのですが、こちらは100年もすれば毒性が100万分の一にまで減衰します
そして核分裂反応のように、暴走して制御できなくなる事が起こりません
また原料に使われる重水素や三重水素についても、海水から取り出せるため、資源問題も生じません
ちなみに三重水素とはトリチウムとも呼ばれるもので、海水に自然に含まれています
福島原発からトリチウムが流されるとニュースになりましたが、このトリチウムが三重水素です
現実的な面から考えて、今有望な次世代エネルギーとしては核融合があげられます
新刊『アースチェンジ——近未来の警告書』では、これから訪れる地球の変革について書いています
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