2023年9月9日土曜日

ジャニーズ問題に見る日本の闇



先日はジャニーズ事務所の会見が行われ、記者団からも厳しい質問がありました

かつてはジャニー喜多川をエンタメの英雄として持ち上げてきたメディアが、今度は一転して態度を変え激しく攻撃する様に違和感を覚えた方もいるでしょう

しかし、なかにはメディアの論調に乗って、東山新社長やジャニーズの所属タレントにまで批判を向ける方も増えています

ただ違和感があった人の方が正常なのです

この構図はかつての戦中戦後の日本と代わり映えの無い姿を映しています

かつて戦前・戦中は新聞メディアが国民を煽り、戦争に向かわせていました

軍部の独走でもなく、政治家の問題だけでなく、メディアが戦争を煽り、そして煽られた国民が開戦へと突き進んでいったのです

その結果はご存知の通り、悲惨な負け戦となりました

するとメディアは手のひらを返して、今度は戦争で戦った者たちや政治家らを軍国主義と言って批判しだしたのです

そもそも自分たちが戦争を煽ってきた事実は忘れてきたかのように、軍人や政治家らに責任を全て擦り付け、自分たちはさも被害者であるかのように装ったのです

しかし開戦の責任は新聞メディアにも重くありますし、そのメディアに踊らされてきた国民にもあるのです

自分たちの責任を棚に上げて、メディアも国民たちも、軍国主義という”犯人”を作り出し、そいつにすべての罪を擦り付けたのです

現在のジャニー喜多川の問題についても、以前からこのブログでは指摘していましたが、世間ではまったく無い事としてスルーしていました

これはメディアもそうですが、多くの国民も黙っていたはずです

はたしてどれだけの人が以前からこの問題を糾弾していましたか?

そのスルーしてきたマスコミと国民が、今度は弱り目となった事務所に食ってかかっています

かつて戦争を礼賛していたメディアと国民が、敗戦になれば一転して被害者の顔をして犯人を糾弾する姿に二重写しに見えます

そして戦争で戦った者たちをかつては称賛していたのに、一転して軍国主義者とレッテルを貼って糾弾したように、かつてジャニー喜多川の問題をスルーして、無批判にいた者たちが、騒ぎが大きくなって謝罪に追い込まれると、一転して新社長や所属タレントにまで牙をむいています

まさに戦中戦後の日本人の姿そのものと言えます

戦後から日本は何も変わらず、メディアも国民も変わっていない事がこの問題でもよく現れています

はたしていつになれば成長するのでしょうか

新刊『アースチェンジ——近未来の警告書では、これから訪れる地球の変革について書いています

7 件のコメント:

  1. 後ろめたさをごまかすために正義の仮面を被って批判する側に身を置こうとするのか。私達には自分自身の不都合な真実に目を向ける勇気が必要だ。

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  2. 昨日そう思いました。
    自分たちが報道してこなかったこともあるのに
    「メリーの隠蔽体質が招いたこと」と、完全にジャニーズ事務所のせいにしている記事があって
    えーっと思いました。

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  3. マスコミから論点それる投稿となりますが、すみません。
    やったのは犯罪だと思いますが、ジャニーさん、私は北さんの書籍出版当時から目を通してまて、以来ずっともうそういう目でしかみれないのですが、メンバーたちの発言、何というかリスペクトもすごい。
    エンタメと切り離せるだけのやはりすごい徳もあったのでしょうか?
    複雑な思いにかられます。

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  4. 今回の件とはズレてしまいますが・・・
    最近もう全部に、なんだかなぁ~とため息です。
    大きくこの世界が生まれ変わるための自浄作業と
    俯瞰してみたいとは思いつつも・・・
    やっぱりこう思ってしまいます。
    地球には、もう生まれ変わりたくないなぁと。
    悲しい惑星です。

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  5. このジャニーズ問題やビックモーター、この前の慶応応援騒動とか権力が強かったものが弱ったり悪い面をメディアが煽ると、不満や鬱憤溜まってた世間が一気に批判する。
    今はsnsや匿名掲示板があるから余計目立つ。

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  6.  今回の件で悪いのはジョニーさんなのに、本人が亡くなっているのをいいことに、有ること無いこと言うのはフェアじゃないと思います。こんなの言ったモン勝ちじゃないですか。
     メディアの手のひら返しも酷いものです。相変わらずやり方が汚いですね、黒幕さんは。

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  7. ジャニー氏のこの問題のうらに慰安婦問題を起こした人たちの陰を感じるのです。ジャニー氏ももちろん問題ですが、もっと国際政治的なものが絡んでいる気がしてなりません。

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