2023年9月4日月曜日

動物霊に憑かれる六種のタイプ 『ホツマツタヱ』


ホツマツタヱのなかで面白い記述を紹介したいと思います

同書にはアマテル大御神に反抗するハタレなるものが登場します

ハタレというのは、人間の心が曲がり凝り固まって動物霊に憑依されてしまった者たちをいいます

この人間に憑りつく動物霊には六種類あると書かれています

大蛇、鵺、蛟、狐、猿、天狗の六種類です

それぞれどのような心持になると憑依されてしまうのか個々に見ていきましょう

まず大蛇に憑りつかれる人の心はどのような特徴かというと、嫉妬心が強いとそうなると言います

ライバルなどに強い嫉妬をおぼえて、心の中が嫉妬心で凝り固まると蛇の霊に憑かれるというのは、実際にあると思われます

たとえば好きな男性がいたとして、その人が別な女性に好意を持つことに嫉妬心が高まる事があるでしょう

その思いが高まって、ずっとそのような思いを持ち続けていると、蛇の霊に憑依されてしまうのです

大蛇に憑りつかれたハタレのことをシムミチと呼びます

次に鵺(ヌエ)が登場します

鵺は難しい字で、ご存知ない方もいらっしゃるかと思いますが、「平家物語」などに登場する伝説上の生き物です

鵺は、サルの顔、タヌキあるいは虎の胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビで、夜中に「ヒョウヒョウ」と鳴くとされています

ギリシャ神話のキメラのように、いろんな動物が合わさったような姿をした生き物とされています

功名心が強く凝り固まると鵺に憑依され、ハルナハハミチになるとされます

功名心というのは、手柄を立てて自分の名を知らしめたいという思いです

現代で言えばSNSなどで有名になりたいという思いもそうでしょう

とにかく有名になればいいのだと思って、他人の迷惑も顧みずにしている者もいますが、ホツマツタヱによればそうした者は鵺に憑依されるのだと言います

また次の生き物は蛟(みずち)と言います

蛟も聞いた事の無い方もいるかも知れません

水辺にすむ生き物で、蛇に似て細長いのですが、角と四本の足を持つ生き物です

こちらも伝説上の生き物ですね

この蛟には誇る心が強すぎると憑依されてしまい、イソラミチになるとされています

自分の成果や優秀さを他人に誇示したりする心境などでしょう

現代であればブランド物や高級車、タワマンなどを示してみたりするのも含まれるでしょうね

そして次は、欺く心があると狐の霊に憑かれて、キクミチになるとされています

人を騙したりする気持ちが強いと、狐に憑かれるという事ですね

これは本当にそうだと思われます

男女間であっても、本当は既婚者なのに独身と偽って女性と交際する人もいますし、複数の異性と同時に付き合う方もいますね

あるいは夜の街などでも、綺麗に着飾って男性を手玉に取る女性もいらっしゃいます

そうした人には狐霊に憑かれる方も多いようです

また卑屈な心を持っていると猿に憑依されてイツナミチになるとされています

自己卑下が過ぎてしまい、卑屈な心になっていると、猿に憑かれるのだそうです

「自分なんか…」などの否定的な言葉をよく使ったり、マイナス思考が強すぎたりすると、卑屈になってしまいます

次に他人を軽蔑する心を持っていると天狗に憑かれてアメヱノミチになるのだそうです

他人を見下して鼻が高くなっていると、天狗に憑かれるわけですね

これは実際にあって、プライドが高くて他人を小ばかにしている人などに憑いている場合があります

特に社長さんや政治家、官僚、先生と呼ばれる職業などに多いのではないかと思います

プライドが高くなりすぎて、他の人を見下してしまうようなことろがないか気を付けたいですね

ホツマツタヱではこれらの六種の動物霊に憑かれたものを総称してハタレと呼んでいます

ハタレたちは、人間本来の特徴である調和の精神を忘れて、欲望の赴くままに行動し、他人を妬んでしまっていると指摘しています

そのため人体を構成する五元素のうち火が燃え上がり、日ごとに三度も身のうちから焼かれるような苦しみに苛まれるとされます

現代では見られないものもいますが、実際に霊的には真実に近いのではないかと思います

確かに心の傾向性によって、憑依を呼び込むことがあるのです

皆さんの参考にもなるのではないかと思い紹介いたしました

新刊『アースチェンジ——近未来の警告書では、これから訪れる地球の変革について書いています

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつもありがとうございます。
深いですねー
面白かったです。
現代人にも全て当てはまりますね。
日頃の自分自身の行動にあてはめて憑かれないように気をつけます。

匿名 さんのコメント...

イワレビコが登場する前くらいにアマテラスは亡くなってしまうのですね。後世では天照大神も一種の役職名のようになっていたとしても、その大元となった方が亡くなったのなら、そこで一つの大きな時代が終わった、または時代の変わり目となったと言えるのかな。

古史古伝も色々あって怪しいものもあるのかもしれないけれど、毛嫌いせず書いたものの意図なども考慮して、照らし合わせながら紐解くと一つの線は見えてくることもありそうですね。

匿名 さんのコメント...

実兄がサイコパス(詐欺師タイプ)ですが、霊夢の世界で本人の後ろに2匹の狐が憑いているのを
見ました。(本物の狐ではなくて、生前に人を騙していた人間が死後にキツネの姿になったものと
思われます。)今の世の中ではお金儲けの為には何でもありの世の中ですが少し立ち止まって自分がされたら嫌な事をしていないか考えてみる必要があると思います。

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。