2023年7月19日水曜日

食糧危機が進む世界



最近、テレビでも世界的な熱波の襲来を報道し始めました

世界的に高温が続き、ある場所では干ばつが深刻化し、ある所では逆に大雨が降り、洪水被害が発生しています

このように極端な降水の影響で、農作物にも影響が出ています

日本でもいろんな食品が値上がりを続けています

それは外国からの原材料が高騰しているためです

メーカーは内容量を減らしたり、コストカットしていましたが、耐えきれなくなって値上げをせざるを得なくなっています

そしてこれで終りではなく、今後さらに値上がりが進んで行きます

すでにそうした価格上昇の波が襲っているわけですが、もう一つ重要な問題として、ロシアの穀物合意からの離脱があります

ウクライナ紛争が起こってから、穀物輸出が問題とされる中、双方の協議によって輸出をスムーズに出来るように合意していました

ウクライナ産の穀物はおもに黒海を経由して船で運ばれてきたのですが、その輸送をスムーズ行うための取り決めを行ってきたのです

しかしロシア側はこの取り決めに合意しませんでした

そのためウクライナ産の穀物が輸出に支障をきたしてくる恐れがあります

ウクライナは穀物輸出大国であり、ロシアもそうです

これら両国からの穀物輸出が滞れば、世界的な食糧危機が深刻化します

ではなぜロシアが合意に至らなかったのでしょう?

欧米や日本の報道では、ロシアが食糧を人質にしているとして、すべてロシアが悪いように言われています

ですがそれも一面であり、実際にはロシア農業銀行がSWIFTから締め出されていて、国際決済が出来なくされていたり、制裁によってロシアからの輸送船に保険を掛けられなくしているため、実質的にロシアの穀物輸出が抑えられているのです

食糧危機はロシアのせいだと言っていますが、西側による経済制裁の問題もあるのです

いまは一方的にロシアが制裁を受けている状況のため、それに納得できなくて合意を止めているのです

ロシアはアフリカ諸国に穀物の無償提供を提言するなど、食糧危機を回避するように配慮しています

メディアでは伝えられない、そうした面もあるのです

今回の黒海穀物協定の合意の停止は、世界的に食糧危機を進める事は間違いないでしょう

新刊『アースチェンジ——近未来の警告書では、これから訪れる地球の変革について書いています

2 件のコメント:

  1. ロシア産の農作物の輸出が滞ることに不満を持っているというニュースの理由は、「ロシア農業銀行がSWIFTから締め出されていて、国際決済が出来なくされていたり、制裁によってロシアからの輸送船に保険を掛けられなくしているため」だったのですね。
    ウクライナ農家さんは、輸出が滞っているために生産した小麦が500トン残っていて今年は農家さんは作付を減らしたそうです。「自分は農家で食料を不足ないように作るのが仕事だから生産はする」と話されていましたが表情は今ひとつでしたね。。。「武器が必要だ」とVTRでアナウンスするゼレンスキーですが、天候だけの問題ではなく人為的な理由で食べ物が行き届かないことに、武器ではなく話し合いで解決できないものか?とニュースを見ながら思ってしまいます。

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  2. ウクライナ産の小麦にグリホサート(ラウンドアップの枯れ葉剤)が使われていて、一気に枯らして収穫されているのが本当なら、そこまで小麦製品に執着しなくてもよいのかなとも思う…。

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