私たちはもともと、宇宙からこの地球に降り立ってきました
その目的は、地球を光であふれさせる為でした
しかし、光には様々な色彩があって、それがゆえに地球でも対立が起こってきます
そしていつしか、その軋轢から闇も生じてきてしまったのです
そうした星の子たちの物語を作りましたので紹介します
「星の子たちへ」
地球は虹色に輝く星だった。宇宙からやってきた光の塊が七つに分かれて、この惑星(ホシ)に光を届けるために散らばったからだ。
彼らはそれぞれ赤・青・黄・緑・紫・白・橙という色彩を持ち、地球で生まれ育った。彼らは自分たちが星から来たことも、宇宙(ソラ)で交わした約束も忘れていた。
赤色の星の子は山々で暮らし、冒険家として名を馳せていた。彼は火山噴火や地震など危険な場所でも恐れることなく挑戦した。彼は自分が最強だと信じており、正義感も強かった。しかし、そのせいで他人と衝突することも多かった。
青色の星の子は海辺で暮らし、学者として尊敬されていた。彼は古代文明や神秘的な遺跡など知識欲しがり屋だった。彼は自分が最賢だと思っており、論理性も高かった。しかし、そのせいで感情的な人と合わないことも多かった。
黄色の星の子は平野で暮らし、人気者として愛されていた。彼は若者や子供達を楽しませることが好きだった。彼は自分が最も明るいと願っており、陽気だった。しかし、そのせいで無謀な行為をして失敗することも多かった。
緑色の星の子は森林で暮らし、動物医師として信頼されていた。彼は動物や植物に対する愛情が強く、自然保護活動にも積極的だった。彼は自分が最も柔和だと感じており、平和主義者でもあった。しかし、そのせいで争いごとから逃げることも多かった。
紫色の星の子は村で暮らし、村長として尊敬されていた。彼女は人々の悩みや相談に乗ることが得意で、公平な判断力も持っていた。彼女は自分が最適だと考えており、責任感も強かった。しかし、そのせいで自分や周りにに厳しすぎることも多かった。
白色の星の子は雲の上で暮らし、天使として崇められていた。彼は人々や生き物に対する慈悲心が深く、困っている者を助けることが好きだった。彼は自分が最愛だと信じており、純真さも持っていた。しかし、そのせいで悪意に気づかないことも多かった。
橙色の星の子は砂漠で暮らし、芸術家として評価されていた。彼は絵や音楽など創造的なことが得意で、美しいものに惹かれた。彼は自分が最も独創的だと主張しており、感性も豊かだった。しかし、そのせいで現実的な問題に対処することが苦手だった。
これら虹色に煌く星の子供たちは、それぞれ個性と特徴で世界に光を届けた。
しかし、それぞれ違う色彩ゆえに、互いに理解しあえなかったり、対立したりすることもあった。地上に生きている間に、次第に宇宙(ソラ)で交わした約束も忘れてしまっていた。
そんな時、地球にどこからか黒色の星の子が現れた…
黒色の星の子は闇のように冷たく邪悪だった。彼は人々や生き物を苦しめることが楽しみであり、自分以外の者を全て敵視していた。彼は残酷さも持っていた。
そして瞬く間に地球には黒色の星の子は増えていった。彼らは地球を闇に覆おうと企んでいた。
彼らは虹色の星の子供たちにも敵意を向け、戦争を仕掛けてきた。
虹色の星の子供たちは、自分たちの色彩を守るために戦わざるを得なくなった。しかし、それぞれ違う色彩ゆえに、協力しあえなかったり、仲間割れしたりすることもあった。
紫色の星の子は村人や他の星の子供たちに平和的な解決策を探そうと提案したが、聞く者は少なかった。
白色の星の子は黒色の星の子にも慈悲心を持とうとしたが、拒絶されて傷ついた。
赤色や青色や緑色や黄色やオレンジやピンクや茶色や灰色など、他の星の子供たちもそれぞれ苦しみや葛藤に直面した。
地球は混乱と暗闇に包まれていった…
そんな時、空から一筋の光が降り注いだ…
光は金色に輝き、宇宙(ソラ)から来たメッセージだった。
「私はあなた方が生まれる前から見守ってきました。あなた方は私から与えられた特別な存在です。あなた方はそれぞれ違う色彩を持っていますが、それはあなた方の個性と美しさを表しています。あなた方は互いに敵ではありません。あなた方は互いに兄弟姉妹です。あなた方は私の子供です。私はあなた方に幸せで平和な生活を送ってほしいと願っています。だから、どうか、闇に負けないでください。どうか、仲良くしてください。どうか、互いに愛し合ってください。そして、忘れてはいけません。私はいつもあなた方のことを愛しています」
メッセージを聞いた虹色の星の子供たちは涙した。
彼らは宇宙(ソラ)で交わした約束を思い出した。
彼らは地球で生まれる前に一緒に仲間であったことを思い出した。
虹色の星の子たちは涙しながら宇宙(ソラ)で交わした約束を思い出しました。彼らは互いに謝罪し、和解しました。
「ごめんなさい。私はあなたの色彩を認めてあげられなかった。」赤色の星の子は青色の星の子に言いました。
「いえ、私もあなたの色彩を尊重してあげられなかった。」青色の星の子は赤色の星の子に言いました。
「私もごめんなさい。私はあなた達と楽しく遊ぶことができなかった。」黄色の星の子は他の星の子達に言いました。
「私もごめんなさい。私はあなた達と一緒に戦うことができなかった。」緑色の星の子は他の星の子達に言いました。
「私もごめんなさい。私はあなた達に自分勝手に期待してしまった。」紫色の星の子は他の星の子達に言いました。
「私もごめんなさい。私はあなた達に傲慢に振る舞ってしまった。」白色の星の子は他の星の子達に言いました。
「私もごめんなさい。私はあなた達と現実を共有することができなかった。」橙色の星の子は他の星の子達に言いました。
彼らは抱き合って、心から許し合いました。そして、黒色の星の子達と戦う決意を固めました。
「私たちは一緒に闘おう!」赤色の星の子は仲間達に呼びかけました。
「私たちは一緒に考えよう!」青色の星の子は仲間達に呼びかけました。
「私たちは一緒に笑おう!」黄色の星の子は仲間達に呼びかけました。
「私たちは一緒に守ろう!」緑色の星の子は仲間達に呼びかけました。
「私たちは一緒に輝こう!」紫色の星の子は仲間達に呼びかけました。
「私たちは一緒に信じよう!」白色の星の子は仲間達に呼びかけました。
「私たちは一緒に生きよう!」橙色の星の子は仲間達に呼びかけました。
彼らは手をつないで、黒色の星の子達のもとへと飛んでいきました。今度は互いに協力しあって闘いました。虹色の星の子供達はそれぞれ特別な能力や武器を使って闘いました。
赤色の星の子は火を操り、敵を焼きました。青色の星の子は水を操り、敵を凍らせました。黄色の星の子は光を操り、敵を眩ませました。緑色の星の子は風を操り、敵を吹き飛ばしました。紫色の星の子は催眠を操り、敵に暗示をかけました。白色の星の子は雷を操り、敵に電撃を与えました。橙色の星の子は夢を操り、敵に幻覚を見せました。
彼らは黒色の星の子達に様々な力で迫りました。しかし、黒色の星の子達も負けじと抵抗しました。彼らは闇を操り、虹色の星の子達に恐怖や絶望を感じさせました。
次第に虹色の星の子たちは黒色の星の子達に追い詰められてしまいました。彼らはもう力尽きそうでした。しかし、彼らは諦めませんでした。彼らは宇宙(ソラ)から来たメッセージを思い出しました。
「私たちは一つだ。私たちは愛だ。私たちは光だ。私たちは希望だ。私たちは虹だ。」
虹色の星の子達は黒色の星の子達を封印するために、力を合わせました。彼らはそれぞれの色彩を放ち、一つの虹色の光になりました。その光は強く美しく輝きました。
その光は闇を打ち消しました。黒色の星の子達は虹色の光に包まれました。彼らは苦しみましたが、やがて静かになりました。
そして、奇跡が起こりました。黒色の星の子達は元々持っていた色彩に戻りました。彼らはほんとうは赤や青,黄金や緑,紫や白,橙だったのです。
彼らは自分たちが何をしていたかを思い出しました。彼らは自分たちが闇に染まってしまった理由を思い出しました。彼らは自分たちが虹色の星の子達と仲良くしていた頃を思い出しました。
彼らは深く後悔しました。彼らは涙しながら謝罪しました。
「ごめんなさい。私達はあなた達にひどいことをした。」赤や青,黄金や緑,紫や白,橙等々だった星の子達は言いました。
「許してください。私達はもう二度と闇に堕ちません。」赤や青,黄金や緑,紫や白,橙等々だった星の子達は言いました。
「ありがとう。私達もあなた達を許します。」虹色の星の子達は言いました。
「ありがとう。私達もあなた達と友だちでありたいです。」赤や青,黄金や緑,紫や白,橙等々だった星の子達は言いました。
そして彼らは地球を虹色に輝く星に変え、宇宙(ソラ)へと還っていきました。
彼らは一つ一つ消えて行きましたが、その後ろに美しい虹を残しました。
9 件のコメント:
泣いてしまいます。
スクールで学んだことの復習にもなりますね。
ありがとうございます。
虹の子たちの物語ですね。
あの方からのインスピレーションでしょうか(^^)
めっちゃ泣いた。
最初は長くて読めるかな?と思ったけど、ざっと読んでも途中で泣いた
なんでなんだ
いつもありがとうございます。
本日は特に深いですね
私たちひとりひとりの心がけで、すぐに闇の世界に変わってしまうことなんですね。
闇の世界の構成してるのは、もともとは虹色の持ち主だったということなんですね。
宇宙から降りてくるときには、闇を作る目的ではなかったはずなのにですね。
ひとりひとりの心がけで、闇を脱却できる。
とりあえずまずは私から実践したいと思います。
ヒトって偏ってるよねって思ってた答えがここに書いてあった気がする
私達が悪や闇に負けることなく
世の中に光をもたらすことができますよう
助け導き下さい
最近はこのように祈りを代えていました。
一筋の光・・・光の輪に入ることですね。
気づいた者は幸いです。
絵本、『くれよんのくろくん』を思い出しました。
こどもが保育園時代に上手に劇をやっていました。
色は仲間割れし、次第に真っ黒になります。
シャープペンが救世主な役割でした。
黒役悪者扱いですが、
元は色々の自我の混ざりものだったんだと、考えさせられた。
児童書ですが意味深いです。
わたしはむかしの拡大家族を思いました
二つ違いで張り合ってる兄姉、妹は要領が良くてお喋り、一匹狼の弟がいたり。お兄さんのお嫁さんは浮いてしまっているけど、親戚の子供一人とは気が合うみたいで仲が良かったり、それぞれの子供の年の近いいとこ同士は楽しんでる。取りまとめやくはおばーちゃん、長く生きてきた経験とそれぞれの個性をしっている
映画のサマーウォーズのような感じ、確かネット上の悪者を倒すのにそんな様ざまな個性の家族が一致団結するのでしたよね?
いろいろあるけどお盆には帰りばーちゃんの米寿のお祝いにはみんな集まり、葬式には顔を出す、そんな感じ
人が多い分、色々の性質との学びが、ミクロの部分にあったような気がします。
そんな我が家は核家族、、、なので子供は世間に出ていろいろを学んでいるのかもしれません
私の色は何色だろうか?
その色を純粋に輝かせているだろうか?
そして他の人の色も認めることができているだろうか?
黒色の人たちを非難の目で見ていないだろうか?
毎日毎日真理を自分に問いながら生きていきたいです。
毎日更新ありがとうございます。
小学校で読み聞かせをしています。これが絵本だったら間違いなく読むのに…と、子ども達の真剣な表情を思い浮かべながら想像してしまいました。絵本になってほしいです。
「あなたは何色かな?」と考えてほしいなぁ