2023年2月22日水曜日

幸せは奪えば減っていき与えれば増えていく話



人はどうしても他人からの愛を求めるものです

「これだけ努力している事を褒めて欲しい」「こんなに才能がある自分を認めて」そのように承認される欲求が人にはあるものです

ですが、なかなか世間では、人の事を褒めたり、認めてあげたりすることは少ないものです

一生懸命に仕事をしても、どれだけ会社や家族に貢献したとしても、褒められることは少ないのでしょう

しかし、それが時には、行き過ぎてしまって、他人から認められたいとする欲が高まり、愛を奪う気持ちになってしまっている事があります

そしていつしか、自分だけ求めてばかりで、既に与えられている事に感謝を忘れてしまいがちです

今日はそうした話を物語にしましたので、読んでいただけたら幸いです


「幸せのかけら」

彼女は一生懸命に努力していた。家事も育児も完璧にこなし、夫や子供たちに愛情を注いでいた。でも、それが誰からも評価されることはなかった。夫は仕事に忙しく、子供たちは学校や友達のことで頭がいっぱいだった。彼女は自分の存在意義を見出せず、孤独を感じていた。

ある日、彼女は近所の主婦と話す機会があった。その主婦は彼女と同じように家事や育児に奮闘している人だったが、何故か明るく楽しそうだった。彼女はその主婦に尋ねた。「どうしてそんなに幸せそうなの?私は一生懸命やってるのに、誰も私を褒めてくれないし、感謝してくれないし・・・」

するとその主婦は笑って答えた。「私も最初はそう思っていましたよ。でもね、最近気づいたの。自分が他人からの愛を求めてばかりで、他人のことを愛してあげてなかったんだって。だから今では、夫や子供や友達や隣人の良いところを見つけて褒めてあげるようにしています。すると不思議なことに、自分も愛されてるって感じられるようになったのよ」

彼女はその言葉に驚いた。自分が他人から求めていたものは、自分が他人に与えられていなかったものだったのかもしれない。今まで当然だと思って受け取ってきた夫や子供や友達からの愛情に気付かなかっただけではないか。

彼女は心を入れ替える決意をした。これからは自分が愛されることばかり考えず、周りの人々を愛することを考えようと思った。そして家族や友達や隣人に感謝し、褒め言葉や励ましの言葉を掛けるようにした。

すると不思議なことに、彼女の周りでは素敵な出来事が起き始めた。夫は仕事で大きな成果を上げて昇進した。子供達は学業や部活で活躍したり新しい友達を作ったりした。友達や隣人からも親切や助け合いが増えてきた。

そして何よりも嬉しかったことは、家族から「ありがとう」と「大好き」と言われるようになったことだった。

彼女は幸せだった。家族や友達や隣人との関係が良くなり、自分も愛されていることを実感していた。


3 件のコメント:

  1. すばらしいお話ですね!実践していきます。

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  2. いつもありがとうございます。
    人生の基本となるお話ですね。
    私も実践します。  

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  3. 今、丁度そのような事を意識しながら上手く出来ず悩んだりもしていたので、身に染みました。一歩一歩、感謝や温かな気持ちでいられるように努力したいです。
    いつもありがとうございます。

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