2022年11月25日金曜日

理想の場所を探し求める青い鳥症候群が見落としている事


メーテルリンクの名作「青い鳥」では、主人公のチルチルとミチルが、幸せの象徴である青い鳥を求めて、様々な世界を探索していきます

チルチルとミチルと同じように、理想の場所や相手、幸せになれる所を探し求めてずっと旅をしている人がいます

自分を取り巻く現実が受け入れられずに、「もっと自分にふさわしい場所(相手)があるはずだ」という思いを捨てられずに、転職や恋愛を繰り返す人々です

一般には職を転々とする人の事を指す言葉として使われますが、女性の方でも、理想のお相手を求めて、さ迷っている人も見かけますので、そうした人も青い鳥症候群と呼んでいいかと思います

もちろん、本人に合わない環境や職場、そしてお相手の方というのはいますので、別なものを求めることはあるでしょう

しかし、あまりに移り気であり、自分にふさわしい職場や、理想のお相手がいるはずだと思い込んでいる人には、思い違いをしている事があります

人間は誰しも自分は特別な存在だと思う者です

そんな特別な自分には、相応し環境やお相手が出て来るに違いないと考えます

ですがそれは、客観的に自分を見れていないだけで、実際にはそこまで才能があったり、努力を重ねたりしていない場合があります

自分の事が客観的に見られずに、他の人とは違うのだと、優越感を持っているだけなのかもしれません

人は誰しも、自分だけは特別だと思いたい生き物ですが、大人になるにつれて、平凡性を受け入れていかなくてはならないのです

無謀な運転をして交通事故を起こしてしまう悲劇が無くならないのも、みな自分は特別だと思って、ニュースで見る様な事故など、自分が起こす訳は無いと思い込んでいるからです

しかし、誰であっても、起こる可能性のある出来事は起こります

大人になっても平凡性を受け入れられない者が、油断をして大事故を起こしてしまいますし、青い鳥症候群のように、いつまでも現実を受け入れられずに、世間をさ迷うものになります

自分にふさわしい場所や、相応しい相手を見つけることも大切ですが、青い鳥症候群の人にとって大切なのは、探し求めるのではなく、作っていく事なのです

自分が幸せになれる場所を探し求めてばかりいるのではなく、自分自身で作らなくてはなりません

自分にふさわしい場所を、幸せな住処を自分で積み立てていき、作り出していくのです

そうした発想の転換をしていく事が大切です

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

昨日の夜、願い事を書いていました。「心からやりたいと思う仕事を作る」と書き、そうだ本当にやりたい仕事は見つけるのではなく、作るのだと、自分で気づいたところでした。私は青い鳥症候群ではないですが、書かれている事とてもわかります。

匿名 さんのコメント...

「幸せな住処を自分で積み立てて作り出していく」理想を描く中で色々試みて自分の居心地の良い場所が見つけられたら、、、それがきっとオリジナリティであり、自分の本質であり主の愛される個性なのかなと思いました

匿名 さんのコメント...

日常心穏やかに落ち着いていること、それだけで尊いと思います。例えば救命や医療の場でお世話になる特別な出来事があったとして、その先には日常があります。問題なく回復した人もいれば、何らかの後遺症が残る人もいるでしょう。しかし一歩外に出れば他人、世間、社会があり、同時に自らもその構成員となります。誰かの日常を短絡的に踏みにじることがないよう、心静かに落ち着いて自らの人生を努める、尊いことです。

匿名 さんのコメント...

いつもありがとうございます。
普段思いもよらないことを気付かせていただいています。
探すのではなく作り出す。
私に必要な言葉でした。
本当にありがとうございます。

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。