2022年10月16日日曜日

年金制度=国のネズミ講は破綻する?



政府は国民年金の保険料を納付する期間について、現行の20歳以上60歳未満の40年間から、65歳までの45年間へと延長する検討に入りました

今までは国民年金の支払いは60歳までだったのですが、それを65歳まで引き上げようとするものです

日本ではどんどん少子高齢化が進んでおり、ご高齢の方が増えていく一方、若者の数が減っていっています

そのため若者が支える国民年金については、いずれは破綻するのではないかとの懸念から、支払いを拒否したり、滞納する人も増えたため、ますます悪循環に陥っています

そもそも国民年金はどのようなやり方かというと、難しい言葉で「賦課方式」というやり方をしています

これは自分で年金を支払った分を、晩年に受け取る積立とは違い、現役世代・若い世代が現在の受給者である高齢者の年金を払っているのです

はっきりと分かりやすく言うと、ネズミ講に近いやり方です

ネズミ講の一種にポンジ・スキームというものがあります

ポンジ・スキームの名前の由来は、稀代の詐欺師であるチャールズ・ポンジにあります

チャールズ・ポンジは、多くの人から出資を募り、その資金を運用することで、大きな配当を得られるとうたっていました

その内情はというと、あとから出資した人のお金を、先に出資していた人の配当金として支払っていたのです

はじめのうちは確かに配当金が支払われるため、すぐれた資産運用のように思わせます

すると高配当を聞きつけた人々が、我先にと出資をすることで、大きなお金を集めます

ですが、そんなことはいつまでも続きませんから、いずれは出資金が減っていきます

あとから参加する人が減っていくと、いずれはお金が回らなくなりますので、破綻することが分かっています

実際にポンジ・スキームも破綻して、莫大な被害を生みました

この後から入ってくるお金を、先行している人の配当に充てるという点では、実は国民年金もポンジ・スキームも同じネズミ講の一種と言えます

ただ違いは、私人が行っているのか、国が行っているのかの違いです

私人が行っている場合には、いずれ資金がショートしてしまえば、システムそのものの破綻する運命にあります

これが国家となれば、破綻させないように、いろんな手を打てる点はちがいがあるでしょう

すでに国民年金は任意では無く、国民は必ず支払わないといけなくなっていて、逃れられないようにしています

そして支払額や支払時期についても、国の方で一方的に変更しますので、どんどん条件が悪く変え放題なのです

今回の65歳までという検討も一つですが、それ以外にも、毎月の支払額も、年々上がっていますし、支給額も減らされ、さらに支給する年齢も上げていきます

現在は受給年齢が65歳まで引き上げられていますが、おそらくは今後さらに引き上げられるでしょう

最終的には75歳くらいまで引き上げられるかと思います

そうでもしないと、年金制度は維持できないでしょう

しかし、そんな制度を、無理やり国が強制して、国民に加入を義務付ける事が間違っています

あくまで国民の選択制にして、民間のように積み立て方式にし、積み立てた分を将来受け取るようにしたらいいのです

国がはじめたものだから、無理やりにでも維持しようとして、システムに歪みが生じています

このような詐欺まがいのシステムは、もうやめにした方がいいでしょう

2 件のコメント:

  1. 国民を「目的」としてではなく「手段」として扱っているようですね。
    社会制度や権力などを維持するために国民に奉仕させる、これが社会主義の正体なんですね。

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  2. 搾取されるのが当たり前という感覚になっていると、疑問すら感じなくなります。でも、外から見たら違和感あるでしょうね。
    国民が賢くなれば、国は良くなっていくという言葉、よく聞きます。これは本当なのかな? 

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