2022年8月2日火曜日

肥料高騰に干ばつで深刻化する食糧危機


世界的な肥料資源の不足によって、農業に深刻なダメージが広がりつつあります

そこへきて、世界の穀倉地帯と言われるウクライナでは、ロシアとの紛争が長引いて、穀物の生産や輸出に滞りが生じています

さらに欧米を中心に、熱波が襲っており、干ばつが深刻化してきています

いろんな複合的な理由により、農産物の生産に危機が訪れています

国連の報告によると、「世界では約八億人が深刻な飢餓に直面している」と伝えています

八億人でもたいへんな数値ですが、はたしてそれで収まるのか心配しています

まず肥料につきましては、以前から当ブログでも警告を発していて、世界的な肥料不足が訪れると警鐘をならしていました

実際に日本でもどんどん肥料価格は高騰していって、市販の肥料価格はすでに昨年の倍以上になっています

私がはじめに肥料不足が起こると警告したのは、スクール内で昨年の11月に書いていました

これから肥料の高騰や不足が起こるから、必要な分は確保しておくように述べたものです

そして肥料の高騰や不足が起こるという事は、食料品の高騰や不足も生じてきますので、食糧危機に進んできます

日本のJAでも六月に入ってからだったと思いますが、一気に肥料の値上げを発表し、物によっては倍近くまで一日で上がってしまいました

市販の肥料を見ましても、ホームセンターで売っている肥料価格を見ていると、昨年、警告していた時から、すでに倍以上の値上がりをしています

これは日本だけでなく、世界的な肥料価格の高騰が起こっており、農家には打撃となっています

肥料については以前にも「何故不足してくるのか」など、詳しく書いた記事もありますので、そちらを参照いただけたらと思います

そして、欧米を中心に、いま猛烈な熱波が襲っており、深刻な干ばつが発生しています

最近の記事を少し紹介してみましょう








アフリカ東部の干ばつ長期化、大規模な飢餓の危機」

最近の記事をピックアップしただけでも、こうした記事がたくさん出てきます

それ以外にも、前の記事で紹介しましたが、インドやパキスタンでも熱波が襲い、作物の生産に打撃を受けています

当初は、インドは豊作となる見通しで、世界的な小麦の不足の助けになるのではないかと言われていましたが、熱波により逆に生産が落ち込んでしまっています

ウクライナからの穀物の輸出も問題ですが、ロシアとの輸出に向けた話合いが進んで、黒海から出荷できるようになったと言われますが、こちらもまだ予断を許せません

いまだ紛争は続いていますので、今後どうなるか見通しははっきりしていません

このように、肥料資材の不足、熱波の影響、ウクライナ紛争などから、世界的な食糧問題は深刻さを増しています

日本では多くの稲作農家が、来年には赤字になると試算されていますので、ご高齢の方など、農家をやめてしまう所も多く出てくる恐れがあります

日本で作らなければ、海外から安いコメを仕入れればいいと、安易な考えでは、国の安全面でも問題が起こります

たとえば、台湾有事が起こって、日本に入ってくる輸送船のシーレーンが封鎖されたら、日本に食料が入ってこれなくなる危機もあるのです

自国での食糧の生産を進めるのは、国の安全にもかかわる、極めて大切な事です

自国の農業についても、食糧危機なんて起こるわけないと、あぐらをかいているのではなく、危機感を持って、考えていかなくてはなりません

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3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

国はPCR検査を無料にして、その利権に預かる業者がかなり儲けているようですが、そういう直接の効果に疑問があるものにいつまでも予算を垂れ流すのではなく、農家が肥料代で赤字になるから辞めるとか、この食糧難が予想されるこのタイミングでそれを放置するなど、なかなかの無能ぶりですね。
肥料代を補助する方がどれだけ国民の生活を支えるのかわからないのでしょうか。
あらゆる方面で国の仕事に疑問符が絶えませんね。

匿名 さんのコメント...

干ばつは、地球の自転が速くなってきていることも何か関係あるのでしょうか。

地球の自転はだんだん速くなり1日が短くなっている
https://gigazine.net/news/20220802-earth-spins-faster/

匿名 さんのコメント...

https://news.yahoo.co.jp/articles/f068f9ded296b282932c6801ca2c817f2d302f93

「化学肥料を減らしたら補助金」
これはどうゆうことですか?

有機、無機肥料、よくわかりませんが、

肥料減らせってことでしょうか?

これでますます赤字になる作物作れなくなるってことになりかねないでしょうか!?


今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。