2022年6月16日木曜日

インフレと円安が進み生活はどうなっていくのか?




日本でもインフレと円安が進んできています

インフレというのは、物の値段が上がっていき、お金の価値が下がっていく状況です

つまりインフレが進むと、今まで買っていた値段よりも高くなって、より多くのお金が必要になってきます

この間まで100円で買えていたものが、今は110円になっており、来月には120円になるような感じです

物は変わっていないのに、値段が上がっていって、より多くのお金を出さなければ変えなくなります

今まで日本はずっとデフレで、バブル崩壊から30年くらいデフレに苦しんできたわけですが、その逆が訪れています

デフレの時代というのは、物の値段がだんだんと下がっていく時代です

それが逆流してきて、デフレからインフレに進んできています

今後もさらにインフレは加速していくでしょう

物流の混乱や、戦乱、異常気象などにより、物が入手しづらくなり、物の価値が上がっていくでしょう

そしてお金の価値が目減りしていきます

現金で銀行などに預金していると、デフレ下ではそれでよかったのですが、インフレが進んでくると、その現金の価値が下がってきます

現金そのものが減っていくわけではありませんが、物の値段が上がるため、今までより多くのお金を出さなければ、物が買えなくなります

つまりは物が高くなり、相対的にお金は低くなる状況です

日銀はデフレから脱却するために、2%のインフレを目標にしてきました

そのためたくさん市場にお金を流して、金利もマイナス金利まで導入して、何とかデフレから抜けられるように目指していたのです

それでも今まで何をしても目標を達成出来なかったのが、いま2%を超えてきています

すでに目標を越えだしてきています

それでも日銀は金利もそのままで、金融緩和を続けるとしています

そのため驚くほど急激に円安が進んでいます

円安が進むという事は、他の通貨に対して、円の価値が下がっていることを意味します

今までアメリカの製品を100円で買えていたのが、円安が進んだら120円出さなければ、同じ商品が買えなくなるようなことです

逆に日本から海外に物を売る時には、現地の通貨では安く買えるようになりますので、輸出企業にとっては恩恵を受けるところもあるでしょう

今はそのように円の価値が下がってきて、円安とインフレが進行しています

円安とインフレを止めるには、金融緩和を抑えて、金利を上げなければなりません

ですが日銀は今のところそれをするつもりがありません

そのため急激な円安が進んでいるわけです

今後さらに円安とインフレが加速していくでしょう

そして不況も相まって、スタグフレーションと呼ばれる状況になります

スタグフレーションなると以前から言っていましたが、それが現実化してきているわけです

今後も進んでいきますから、日銀は政策転換を迫られます

今朝は日本国債の先物取引が、一時中断する事態になっていました

これは国債を売り浴びせる外国勢と、長期金利を0.25%までに抑えようとする日銀とで攻防が繰り広げられているからです

日銀は買い支えて、外国資本が売り浴びせています

なぜ外国資本は売りを行っているかというと、いずれは日本も金利を引き上げざるを得ないとみているからです

欧米などの先進国では、インフレ対策のために政策金利の引き上げを行っています

これに対して日本は金利を上げない為、円安が加速しているわけです

しかし、それもいつまでも持つわけはなく、いずれは政策転換するとみていますから、売り浴びせられているのです

日本でも今後、さらなるインフレが進み、国民の苦しみが深くなっていけば、政策を変えざるを得ませんので、いずれは転換するでしょう

金利を引き上げざるを得なくなります

政策金利を引き上げると、景気を冷やす効果があるため、経済は悪くなっていきます

銀行の貸出金利なども上がっていきますので、企業なども借りるのを控える様になり、そうすると設備投資も減って、売り上げも下がっていきますので、景気が悪くなるのです

そのように金利を引き上げる事で、景気も悪くなっていく恐れが高いです

ここで日本でさらに問題となるのが、多額の政府借金です

日本政府の借金はいま、約1,200兆円にも膨らんでいると言われます

金利が上昇していけば、その金利分も政府は支払いが増えます

みなさんもお金を借りた時に、元金だけでなく、利子分も支払いをしなければならない事は知っているはずです

政府も同じことで、借金した分の金利も支払わないといけません

今まで多額の借金をしていても金利が低かったので、金利負担分はそれほど問題になりませんでした

ですが、今後金利が上昇していけば、政府の借金の金利負担分も増大します

税収がそれほど増えていかなければ、金利負担分は重くのしかかってきます

もちろん、いくら政府が借金を増やし、国債を発行しようとも、それをすべて日銀が買い取れば借金返済が不能になるという事はありません

日本政府の借金は自国通貨建ての借金なので、債務不履行=デフォルトになる恐れはありませんが、それを続けているとインフレを加速する恐れがあるのです

今すでに日本もインフレに突入していってますので、このまま今までのように借金を重ねていけば、インフレを止められずに、ハイパーインフレに突入する恐れもあるのです

前回の衆議院選挙でも、与野党ともバラマキ合戦をして、いかに自分の党はお金を配るかばかりPRしていました

それにのって岸田政権も随分気前よく、コロナ対策としてお金をばら撒いていますが、その分、借金も増えています

彼らの理論としては、日本政府は自国通貨建ての借金なので、支払えなくなることはないという理屈なのでしょうが、デフォルトはしませんが、インフレを加速させるのです

すでに急激な円安が進んでおり、今後も日本でインフレは加速していきます

次の参議院選挙でも各党がバラマキ合戦を行うでしょうが、それに乗せられたら、インフレが加速して、私たち国民が苦しむことになると知っておいた方がいいです

「自国通貨建てだから、いくらでもお金を配っていいのだ」という幻想に惑わされないようにしましょう

今後、インフレが加速していって、生活が苦しくなることは知っておいてください

6 件のコメント:

  1. 次の参議院選挙にはバラマキしない党に投票しようと思います。

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  2. >デフォルトはしませんが、インフレを加速させるのです

    大変勉強になります。ありがとうございました。

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  3. 自民党内でも緊縮財政vs積極財政の戦いが激化してますね。以下の動画も参考になりました。
    https://youtu.be/dJztXEuyYeo

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  4. 最近、参政党の動画などを見て信用できる政党だと思うのですが、いかがですか?

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  5. 最近は無料のP○R検査小屋が増え、あちこちで見かけるようになりましたが、どうせ政府からの補助金目当てだろうと思っていたら、案の定、不正をして存在しないクリニックと提携していると偽り、素人集団のみで1件15000円の補助金を得ていたというニュースを見て、予想はしていましたが、太陽光発電と同じようなバラマキで潤うのは庶民ではなく、一部の利権の者たちです。

    参政党は個々人の街宣の切れ味は良いのですが、それぞれのスタンスが微妙に異なるので(特定のことに関して見ると賛成派と反対派が入り混じっている)1つの政党としてまとまっていい仕事をしていけるのかという部分では分裂してしまわないか不透明な部分もありますが、選挙に興味のなかった人たちに対するネット民へのインパクトはあるかと思います。
    あとはTVが無視をするか持ち上げてTVに流しまくるかの塩梅で決まるんでしょね。
    これが今のTVに操作される歪な民主主義ですね。

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  6. 参政党について、スクールで取り上げていらっしゃいましたよ〜^ ^

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