ウクライナとロシアとの戦争が起こる前より、食料危機については警告を鳴らしていましたが、世界情勢をみると、徐々にその足音は近づいているのを感じます
まずウクライナとロシアの戦争では、「欧州のパンかご」とも称されるウクライナからの輸出が滞っています
ウクライナは世界五位の小麦輸出量を誇る、穀倉地帯ですが、おもに黒海から作物を輸出しています
この黒海沿岸をロシアに抑えられているため、輸出が滞っているのです
ちなみにロシアは世界一位の小麦輸出国となっています
トウモロコシの輸出量でもウクライナは世界四位ですので、ウクライナからの輸出が滞れば、世界的に食糧不足が深刻になります
すでに小麦やトウモロコシなどの穀物価格は高騰していますが、今後さらに穀物市場は混乱していく可能性があります
また以前にも指摘していますように、ロシアとその同盟国のベラルーシは、肥料分のカリの生産大国です
ロシアがカリの輸出量、世界二位でベラルーシが三位です
これらの国から輸出が制限されていけば、世界的な肥料不足がさらに深刻化します
今すでに肥料価格は高騰を見せており、世界の作付けにも影響が出ています
肥料が高くて手に入らないため、今年は作付けを辞める生産者や、肥料を減らすところもあり、それは収穫高の低下をもたらします
世界的にそのような動きが出ているのです
三大肥料のうちのチッソは、大気中の窒素から合成されますが、それには天然ガスや石油が必要です
現在の資源高騰によって、チッソも生産量が低下したり、値上がりが起こっています
さらにリン酸はおもに中国から輸入されますが、その中国も昨年の後半から、実質的に輸出を制限しています
このように肥料についても、世界的な不足が起こりつつあり、今後さらに深刻化していくと思われるため、世界的に作物の生産量が減少する可能性が高いです
ウクライナからの小麦の輸出が滞るということで、一時はインドなどが今年は豊作のため、自分たちが補うだろうという話をしていました
ですがここにも問題が起こっています
インドと隣国のパキスタンに、強烈な熱波が襲っているのです
ニュースでもパキスタンで氷河湖が増水して、洪水が起こっているという映像が流れていましたが、これも強烈な熱波の影響です
インドは北部で小麦の生産が盛んですが、その北部に熱波が襲っていて、小麦の生産にも影響が出るのは間違いないと思います
小麦は暑さに弱いため、大きな被害が出ていると言われています
今後も熱波はさらに勢いを増すとみられており、インドも小麦の豊作から一転して、危機的状況に見舞われる恐れがあります
さらに穀物の輸出大国であるアメリカ合衆国では、1200年で最悪の干ばつが続いています
昨年も干ばつが起こっていましたが、アメリカ西部ではさらに今年も続けて干ばつが起こっています
そのため湖なども干上がってきており、湖の底が見え始めたところもあります
今回のロシアとウクライナでの紛争が起こる前から、すでに穀物価格の上昇が起こっていましたが、その要因は米国とカナダの高温と乾燥による不作が主な要因でした
それがさらに今年も干ばつが襲っており、さらに水不足は深刻となっていくため、作物への影響は必至です
今後日本でも食糧不足、食料危機がやってきます
そのためにも、私たちは備えておくべきです
主食となる穀物は保存方法により長期備蓄が出来ます
五年間の長期保存ができるお米の備蓄王などもありますし、長期保存用の脱酸素剤を使った保存袋も市販されています
脱酸素剤はそれ専用のものを買うのもよいですし、使い捨てカイロも脱酸素剤としてつかえますので、それを代用することも出来ます
使い捨てカイロをお米などの穀物と一緒に入れ、真空パックの袋に入れて密閉すれば、長期の保存が可能です
また缶詰なども、長期保存が利きますので、保存食として有望です
逆にインスタント食品には、意外と消費期限が短いものもあるので注意です
その他、お味噌や醤油、塩、砂糖などの調味料も、長期の備蓄が可能ですので、ある程度のストックはしておいた方がいいと思います
その他、農家の方から一定数を定期的に購入する約束をしておくとか、農地を確保しておくなどの対策もあります
作物を育てられる土地と、肥料をあらかじめ確保しておけば、いざという時に野菜などを育てて収穫できます
そのほか、エネルギー危機も同時に訪れ、いろんな品不足も深刻になる恐れがありますので、日用品などもストックして置けるものを備えていた方がいいでしょう
以前にもトイレットペーパーが一時的に品不足になる事態が発生しましたが、それはパニック買いによる一時的なものでした
ですが今後は、物流の混乱や、様々な要因によって、実際に品不足が起こり、不便になる恐れもあるので、腐らないものは、必要量をストックしておいたほうがよいです
ある程度のストックをし、古い物から使っていき、新しく買い足して備蓄に回しておくようにします
そうした危機への備えも、これからは必要になっていきます
危機など来ないと笑っていても、いざそうなってからでは遅いですので、あらかじめ備えておくことが大切です
備えておくことで、実際に起こったとしても、心に余裕を持つことが出来ます
みなさんにも、どうかこの警告に耳を傾けていただきたいと願います
4 件のコメント:
以前、大豆1合と玄米4合、計5合を電気式圧力釜で炊飯している、とコメントした者です。
一晩水に浸けてから炊飯、などとはせずにいきなり炊飯しても柔らかい大豆が出来上がります。
玄米より大豆の方が軽いので炊き上がると上部に大豆が集まり、玄米と分離するので分けて食べることができます。
白米は栄養素に問題があるため、玄米や大豆が苦手であっても心は「栄養があるから美味しい」とみたされます。
みなさん、どうか玄米と大豆にチャレンジしてみて下さい。
私はメーカーの回し者ではありません、ハッキリ製品名を言いますとショップジャパンで買った電気式圧力釜なのです。
動作は驚くべきものがあって、20分間の時間設定で加熱するのですが、密閉容器が優秀でシュッシュ、シュッシュと蒸気を一切吐き出さず、温度センサーが優秀なのか15秒通電2分半通電無しを繰り返しを20分間くりかえすため、大変な省エネなのです。
これなら車中泊の時、大容量リン酸鉄リチウムイオンバッテリーでも炊飯できるはずです。
炊き上がった後は保温モードはあまり高性能ではないので通常のIH式の電気釜に入れ替えております。
私も玄米を食べています。
発芽玄米にして炊くことで、消化も良く栄養価も上がるそうです。
ただ、天日干しで自然乾燥させていない玄米は、発芽しないらしいです。
ネットで調べて良質な玄米を購入すると値段が高いですが、家では11月頃一年分の玄米を、農家から直後購入しています。
炊飯器は玄米を発芽させる機能のついたものを利用していますが、一晩以上水に浸けて発芽させたりもしています。
備蓄品の使い回しについては、どんなものも量が多くなるということなので、狭い部屋だと大変です。それでも多めに買って頑張っていますが、整理能力を磨かないとです。
今年はふきのとうやつくしを試しに取ってきて食べてみました。春先のスーパーの野菜が高くて買えない時の想定です。
酒と醤油で煮ればわりとなんでもいい味が出ます。酒も長期保存できるし、味の素とかも賞味期限が無いので旨味を出すのに良いですよ。
また、冷凍品は停電のことを考えるとあまり山盛り増やしたらまずいかな…と今年の東京の停電の時に思いました。
やはりお金はかかるけど缶詰を買い置きが良いですね。
パスタの買い置きにも瓶や缶に入ったソースを買う方が賞味期限長かったです
でも買い置きあると思うとどんどん食べちゃって、あまり買ってなかった時より消費が早いです。おかしいな
2年前にいずれ食料危機が来ると予感されて、備蓄を始めました。
色々用意していますが、備蓄品で一部屋つぶれています。
昨年からにすれば良かったと今は思いますが、本当のところいつ始まるか分からなかったので。
お米は基本玄米で真空パックのものを買っています。水を入れるだけでおにぎりになるアルファ米のセットもかなりの数用意しました。
問題は水ですね。ペットボトルの備蓄もある程度していますが、限度があります。近場に川などはありませんが、一応浄水器も買いました。
夫からは、おまえは頭がおかしいのかと言われ続けましたが、最近は前ほど備蓄について非難されなくなりました。
誰しもが気がつき始める時期が近づいていそうです。