2022年1月11日火曜日

劣等感で苦しむ人へ、三つの視点から正しく見る



劣等感に苦しんだ経験は、誰しもあるかもしれません

自分の才能や、生まれもっての容姿、頭脳の出来や、運動能力など、いろんな点で、劣等感を持つことがあります

これは人間というものが、たえず他人との比較の中に生きているからでもあります

おそらくロビンソン・クルーソーのように、無人島で一人で暮らしていたら、劣等感を抱くこともないかと思いますが、人間は社会を築き、人と人とのあいだに生きるものですから、絶えず他人と比較をしてしまいます

他人よりうまくいかないところがあったり、苦手なところを持っていると、そこに劣等感を抱いていきます

もちろん、逆に自己肯定感が強く、慢心してしまう人も多くいらっしゃいますが、悩みとしては劣等感に苦しむ人が多いでしょう

劣等感の問題を見ていくためには、客観的に自分の姿を見ていかなくてはなりません

そこで、大切な三つの視点についてお伝えします

一つ目は、自分をどう見ているかです

自分自身の事を見て、どう思うのか、自己判断での見方があります

通常ですと、あまり勉強が出来なくて、有名な学校に行けない人が劣等感を持ちそうですが、どうもそうではなくて、有名な進学校に通われている人などに、劣等感で苦しむ人は多いようです

それは勉強をさせるために、教育で過剰な競争意識が植えられるという事もあるでしょう

周りのみんなも、出来る人ばかりなため、自分はダメだと思ってしまう事もあります

しかし、客観的に見れば、全国の学生の中では、自分はそこそこ勉強はできているという事があるでしょう

周りの人は勉強ができる人ばかりのため、自分の才能に劣等感を持ってしまいますが、客観的に見れば、それほど劣ったものでもないことが多いです

このようにはじめの視点でありる、自分を見る目というのは、身の回りでの比較となるため、客観的に見れていないことが多いのです

勉強以外でも、例えば女性では、同じ姉妹でも、容姿が違っていて、自分は太っているのに、妹は瘦せていて、学校で人気者だとか、姉妹同士でも劣等感を抱いてしまう事があります

ですが、客観的に見ると、それほど卑下するものでもないという事もあります

どうしても人は、身近な人との比較に目が行ってしまうため、客観的な見方を出来なくなってしまいます

劣等感を抱いている人でも、自分に対しての見方が、近視眼的であり、すぐ近くの人とばかり比較して、自分がダメだと思いがちです

自分を見る目としては、もっと広い視野で見てから、客観的に判断するようにしなくてはなりません

次に、他人からの自分への見方があります

他人からの評価ということです

他人からの評価が低くて、それで劣等感に苦しむ事があります

しかし、この他人からの評価というのも、だいぶ変わっていくものだと感じます

先ほどの勉強の例で言えば、都会に住む子どもの場合は、周囲に成績優秀な人も多くて、劣等感を抱いているかも知れません

ですが、その同じ子が、田舎の方にある学校に転校していくと、むしろそこでは成績は優秀だったりします

このように自分は同じでも、周りの評価というのは変わっていくことがあるのです

仕事などでもそうでしょう

仕事でいつも上司から叱られて、劣等感を抱いている人もいます

ですが、その仕事内容が、自分に合わない為に、作業がうまくいかずに、仕事での評価が下がっているケースもあります

その同じ人が、別な部門や、別な会社に行けば、評価がガラッと変わって、評価されることもあります

私もいろんな職を経験したのでわかりますが、同じ人間であっても、職場によって大きく評価が変わるのを実体験しました

ある職場では、ダメ社員のように思われて、評価が低くても、別な職場に行くと、優秀な社員として見られるという事があります

また、上司が変わっただけでも、評価がだいぶ変わったという経験もありました

ようは、上司と合う合わないという問題もあるのでしょう

このように周りからの評価というのも、実は変動が激しいものであり、すぐにダメだと思い込まない方がよいのです

ある職場ではダメ社員と言われても、別な職場では優秀な社員として評価されることもあるのです

そして三つ目の視点として、自分から他人への評価があります

他人に対して、自分がどのような評価をするかで、劣等感を感じてしまう事もあります

周りの人がどの人も優秀に見えて、何をやってもかなわないように思っていると、劣等感で苦しむこともあるでしょう

こちらも自分のすぐ周りにいる人ばかりに目が行って、それで劣等感を抱くことが多いです

たとえば通っている学校が、お嬢様学校で、周りの子は、裕福な家庭の子が多くて、自分は普通の家庭にいたのなら、劣等感を抱いてしまう事もあるかと思います

普通の学校に通っていれば、自分もその中では平均的な家庭であるのに、周りが違っていると自分が劣っているような感じを受けてしまいます

これも大きな視点で見ることが出来ずに、自分の周りの基準で物事を見てしまっています

いま述べました三つの視点

自分で自分を見る視点、他人から見られる視点、自分が他人を見る視点

これらがずれてしまう事で、人は劣等感を抱いてしまう事が多いです

狭い範囲で物事を見て判断するのではなく、もっと広い視野に立って、自分を正当に評価していかなくてはなりません

誰しも弱点は持っていますし、苦手とするものもあるはずです

しかし、何かしら優れた点も持っているはずです

なるべく客観的に見るようにして、あまり極端な見劣りを感じたりせず、あるいは慢心したりもせずに、バランスの取れた見方をしていかれるようにしてください

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1 件のコメント:

  1. 社会に出てから、まさにこちらに書かれている通りの事を経験しました。
    最初の職場では、後輩よりも仕事ができないダメ社員のレッテルを貼られました。
    仕事が合っていないと判断して転職した際は、
    「居てもらわないと困る人」と上司から認められました。
    結局そこも職場自体が傾いて、去る事になりましたが。
    若い頃は気付けない事もありますが、他人の評価なんて「水物」かもしれません。
    まずは自分で納得して、自分が自分を認めてあげることが大事だと思います。
    それと「捨てる神あれば拾う神あり」という言葉通り、
    自分を必要としてくれる環境は必ず有ります。

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