この世というのは、舞台のようなものです
いろんな役を演じ、数々のドラマが流れますが、いずれは舞台裏に帰ります
舞台裏というのが、あの世の世界です
この世の世界というのは、舞台上のように、さまざまなドラマを演じる場所で、私たちは悲喜劇を演じます
そうしてひとしきり泣いたり笑ったりした後は、舞台裏に下がって、自分たちの役がうまく演じられたのかと話し合ったりします
舞台上では敵同士を演じたものも、王様を演じたものも、貧乏人を演じたものも、ともに語らい、お互いの健闘を称えます
イギリスの有名な劇作家のシェークスピアも、作品の中でそのことを語っています
(「お気に召すまま」第2幕第7場、ジェイクィズの言葉より)この世はすべて舞台。男も女もみな役者に過ぎぬ。退場があって、登場があって、一人が自分の出番にいろいろな役を演じる。その幕は七つの時代から成っている。最初は赤ちゃん。乳母に抱かれて、泣いたり、もどしたり。それから泣き虫児童。かばんをさげて、輝く朝の顔をして、かたつむりのようにしぶしぶ学校に通う。それから恋人、熱く燃える溜め息ついて、嘆きのバラードを愛しい女の眉に捧げる。それから兵士。妙な啖呵を並べ立て、豹のような鬚生やし、名誉を求めて、喧嘩っ早く、はかなき名声求めるあまり、大砲に向かって突撃する。それから判事。鶏肉つまった太鼓腹。ギロリと睨んで、髭ピンとさせ、ちょいと賢い格言と、月並みな判例並べ立てりゃ、それだけで役が務まる。六つ目の時代は、スリッパを履いた痩せた老いぼれ。鼻には眼鏡、腰には巾着、大事にとっておいた若い頃のタイツは、しなびた脚にぶかぶかで、男らしかった大声も、甲高い子供の声に逆戻り、ヒューヒューと笛のように鳴るばかり。そして最後の大詰め、この波乱に富んだ不思議な歴史の締めくくりは、二度目の幼児期、完全なる忘却、歯もなく、目もなく、味もなく、何もなし。(河合祥一郎訳)原文All the world’s a stage,And all the men and women merely players;They have their exits and their entrances;And one man in his time plays many parts,His acts being seven ages. At first the infant,Mewling and puking in the nurse’s arms;And then the whining school-boy, with his satchelAnd shining morning face, creeping like snailUnwillingly to school. And then the lover,Sighing like furnace, with a woeful balladMade to his mistress’ eyebrow. Then a soldier,Full of strange oaths, and bearded like the pard,Jealous in honour, sudden and quick in quarrel,Seeking the bubble reputationEven in the cannon’s mouth. And then the justice,In fair round belly with good capon lin’d,With eyes severe and beard of formal cut,Full of wise saws and modern instances;And so he plays his part. The sixth age shiftsInto the lean and slipper’d pantaloon,With spectacles on nose and pouch on side;His youthful hose, well sav’d, a world too wideFor his shrunk shank; and his big manly voice,Turning again toward childish treble, pipesAnd whistles in his sound. Last scene of all,That ends this strange eventful history,Is second childishness and mere oblivion;Sans teeth, sans eyes, sans taste, sans everything.
シェークスピアのこのセリフの中には、人生を七つの段階に分けて説明しています
生まれてから死ぬまでの間にも、いろんな幕があって、それぞれに演じるものが違ってきます
ですが、すべての人間が、いずれは舞台裏であるあの世へと戻っていかなくてはなりません
2 件のコメント:
そうすると、この世の演劇、映画、ドラマなんかは
実は劇中劇ということになるのでしょうか(^^)
そういえば
劇の中の劇の中の劇の劇……
絵の中の絵の中の絵の絵……
というふうに永遠に続く世界に、想いを馳せたことがあります。
最近、宇宙の創造について本で読んだのですが
まさにそのような感じなのかなと思いました。
人生は究極の超リアルロールプレイングゲーム『ライフ・クエスト』です。
それぞれが主人公。それぞれが課題を持って生まれて来た。
そして、人生とは? 生きるとは? 何でこんな境遇に生まれて来たんだ?
死んだらどうなる?
常に自問自答しながら、死ぬまでこの世を探索するゲーム。
メタバースなんてやってる場合じゃない。
既にこの世と言うメタバースにいるのだから。
そう考えると、ドラクエってやっぱりスゴイ。