メジャーリーグで大活躍の大谷翔平選手や、京セラやKDDを創業し、さらにJALの再建まで成功されたお二人の共通点とは何でしょうか?
今日は『アドラー心理学から考える「本当の豊かさ」を手にする方法』という記事が良いものでしたので紹介したいと思います
アドラー心理学カウンセリング指導者の岩井俊憲さんが教えられ、本間大樹さんが書かれた人間の心の持ち方とお金&成功の法則についての記事です
記事では、本当に幸せな成功を収めている人というのは、はじめからお金を目的に行動していないと言います
彼らはお金はあくまでも結果としてついて来ているもので、本来の目的は別にあると考えます
その例として、大リーガーの大谷選手をあげています
大谷選手がもし移籍を1年遅らせていたら、契約金はもっとあがっていたはず。しかし彼は、お金ではなく大リーグで二刀流を試してみたいという目的があり、それに従ったのだと言います
確かに、大谷選手はメジャーにはエンジェルスに移籍しますが、もっと有名で大きな球団からのオファーもあったそうです
ですが、そこでは大谷選手をバッターとしてしか契約してくれず、投手もするという二刀流は断念せざるを得ませんでした
その時、大谷選手はどうしても二刀流を試したくて、名球団からのオファーを蹴って、エンジェルズに入団しています
彼は名球団で入れるという名誉よりも、多額の契約金よりも、自身の二刀流をメジャーリーグで試したいという思いが強かったのです
さらに記事では経営者の稲盛和夫さんについても取り上げます
稲盛さんについては、以前にもこのブログで取り上げたこともありますが、たんなる儲かるかの欲で動く人ではなく、精神性の高い人格の方です
稲盛さんは京セラやKDDの事業を成功されて、すぐれた経営者として名を残しました
その稲盛さんにJALの再建の依頼が舞い込んできたのです
今まで手掛けた事業とはまったく別な、畑の航空業界であり、もしも失敗すれば、今までの名声にも傷がついてしまうかも知れません
それでも彼は、JAL再建を引き受け、しかも無報酬で行い、見事に成功させました
それは個人の欲などではなく、あくまで国や世の中のためになると思って引き受けたことだと思います
この記事で面白い視点で書かれているのは、では、稲盛さんはタダ働きで損をしたのか?というとそうではないと言います
JAL再建を成功させた彼に対する世間の評価は高まり、彼を慕い尊敬する若い人たちが彼のもとを訪ね、稲盛さんは盛和塾という経営塾を開き、後進を育てていきます
真の成功者というのは、彼のように多くの人が集まると言います
「人が集まればそこに縁が生まれ、機会が生まれ、仕事が生まれます。そして結果としてお金も集まり人生は豊かになっていくのです。」と述べています
記事ではお金はあくまでも結果としてついてくるものであると教えています
たしかにお金を目的にして動いて、一時的に大金を稼ぐ人はいるでしょうが、長続きはしないと忠告します
そうした人の周りには、本当に力になってくれる人が集まらず、羽振りの良さにあやかろうとする人物が群がってくるだけで、邪な人や怪しい人たちが集まってきます
彼らはお金を目的に近づいてくる人物たちなので、結局お金を失ったり、成功が見込めないと見ると、クモの子散らしたように逃げていきます
彼らは本当に豊かな人生を送る事は出来ないと言います
そして記事ではアドラーの「共同体感覚」について書かれています
少し難しい言葉ですが、人間は独りで生きているのではなく、仲間や家族、地域のみんななど、人と人とのつながりの中で生きています
そうした人々の中で生き、自分の役割や存在意義を感じて生きている事を「共同体感覚」というように説いています
それではどのようにすれば、人との繋がりの中で良い関係を結んでいけるでしょうか?
それは「give and takeではなくgive and give」と述べています
つまり見返りを求めて人に何かをするのではなく、見返りを求めず、無償の行為を、相手のためにしていく事をいいます
人のために何かをし、役に立つ生き方をしていく事こそ、ほんとうの豊かさや幸せはあるということです
そして記事では、陰徳を積み、見返りを求めない人が成功すると説きます
たとえば、人の見ていない所でゴミを拾ったり、掃除をするなど、陰徳を積んでいく事
見返りを求めずに、他人のために労をいとわない人は、自然に人の評価が上がっていき、そして人の集まる人物となっていきます
記事では聖書の「与えられるより、与える方が幸いである」という言葉を紹介しています
他者に見返りを求めずに与え、陰徳を積んでいく
それが他者との関係を豊かに築き上げ、その結果として、お金も含めて、豊かな人生を実現することになると記事は伝えています
これは霊的真理としても真実を伝えているでしょう
聖書の言葉も引用されていますが、この世的な視点で見た成功と幸せではなく、霊的に見た成功と幸せでもあります
アドラー心理学にも真理が散りばめられていると感じられます
3 件のコメント:
この世に起きる様々な事象自体にはあまり意味がなくて
様々な事象に対する思考や行動に付随して生まれる、想いそのものに意味がある
野球そのもの、経営そのものにはそれほど意味がなくて
どういう想いでそれに取り組むかということが重要である
神様はそれを喜びます
神様が喜ぶことをしている人には自然とお金が入ってくると思います
お金は、その人の想いがどれだけ純粋かということを現す指標にもなると思います
いつもありがとうございます。
今日のお話は深かったです。
明日から実践者致します。
稲森さんの経営哲学はお金を目的とはしないのは確かなんですがお金の管理にはめちゃめちゃ細かくこだわります。無駄な金は1円ダリとも出せません。場合によってはそれはもう胃が痛くなるほどの苦しみです。結果として経営が改善されてお金が残ります。その教えに従って不況下に生き残って成長した企業達は感謝していると思いますよ。その教えが生きる本番はこれからでしょう。