私たちは目や耳、舌や鼻などを通して、現実世界を感じ取っていますが、そのすべてを脳が受け取っているわけではありません
目や耳から入る情報は膨大なため、必要な情報だけを取捨選択して、私たちの脳は受け取っているのです
語幹から来る情報をそのまま脳が入れて認識してしまうと、あまりに膨大な情報量のため、パンクしてしまうと言われています
そのため、現実に感じ取った情報のうち、必要と判断された一部のみを、私たちは認識しています
ためしに、目をつぶって見て、いつも見慣れている景色を思い出して絵にかいてみると分かりやすいでしょう
実際と見比べると、だいぶ違っている事が多いはずです
以前に、テレビ番組で絵の下手な芸人さんが、動物をイメージして描くというものがありました
その中でニワトリを描くというお題があったのですが、絵が下手だという芸能人の方は、なんとニワトリの足を四本!描いていました
ニワトリなど見慣れているはずなのに、足が何本ついているかすら、正確にわからなかったのです
このように、絵にしてみると、実際には現実が正確に入ってきていなかったことが分かります
眼では確かに姿が入ってきているはずなのに、情報が必要とされる者のみに取捨選択されているため、細部まで描く絵になると、おかしなことになるのです
ちなみに絵の上手い方というのは、対象を詳しく観察する能力に優れいていて、脳に対称の視覚情報を細かく入れて認識する方なのでしょう
このように脳が必要な情報のみを選択して、捨てられて見えなくなってしまっている盲点をスコトーマ(心理的盲点)と言ったりします
普段は必要とされない情報は遮断されてしまうのですが、逆に必要と思える情報は、受け入れて認識するようになります
つまり、私たちが何かに意識的にフォーカスしていると、それに関連する情報は得られやすくなるのです
あなたが流行に関心があり、いま大きめのリボンなどが流行だと考えていれば、街中を歩いているとそのようなファッションをしている人をよく見かけるでしょう
もしも一緒に歩いている人で、流行に興味ない人に、よくそうしたファッションの人を見かけたと言っても、気づかない事が多いはずです
私たちは意識を向ける事で、その情報を認識するようになります
こうした情報の選択を、人間の脳がする事を理解したうえで、私たちの幸福と繋げていく事も出来ます
つまりこう言う事です、幸せだと思っていると、そうした事実を確認できるような出来事をよく発見し、認識するようになりますし、逆に、自分は不幸せだと思っていれば、不幸せであることを再確認するような出来事ばかり認識します
たとえば、テレビなどで星座占いを毎日やっていますが、それで悪い運勢と出た場合には、その人の脳は悪い運モードになっていますから、一日のうちに悪い事ばかりを認識してしまいます
その結果、やはり占いは当たっていたのだ、というようになってしまいます
一方で、よい運勢だと言われた場合には、良い運モードに脳が入っていますので、一日の出来事でも、良いことを多く認識し、記憶します
そのため今日はラッキーだったハッピーだったと思うようになります
ですから、「私は運が良い」とか「今日はラッキーな日だ」と思い込むことで、幸せな事を認識しやすくなりますし、幸せだと感じられてきます
自分自身をコントロールしていく事で、幸運も引き寄せられます
3 件のコメント:
自分の思いの方向性によってみえる世界が変わってくるのならば、未来のある子どもたちには、自分は愛されているということを常に念頭においてもらえるよう、ポジティブな言葉を伝え続けるのも大切だと気付かされました。ありがとうございます。
疲れて(憑かれて)いる時などもネガティブ状態と言えるので、ネガティブなものに目が向きがちになりますね。
日頃から良いことに目を向け、あまり思い悩まず、心身をいたわるよう心がけます。
確かにその通りですね。
恋愛についてもそう思います。
好きなときは良いところしか見えず、変なところすら好きなポイントになってしまうのに、一度、これは!っという出来事があると今度はどんどん嫌なところが目につく。そして嫌いになる。
常に一つの物事の良いところと悪いところの両方を冷静に見れるようになれるとあんまり気持ちの浮き沈みがないかもしれませんね。