人は誰でも心の中に癒されていない傷を負っているものです
その傷が時折、現在の意識に影響してきて、思わぬ問題を起こしたりします
たとえば過去に裏切られたり、傷つけられた経験がある時、それに大きく感情が出てきます
人によって反応は違いますが、相手に激しい怒りを感じる場合も、悲しみで苦しく感じる人もいます
またなかには、自分を否定してしまう人もいるでしょう
そのように過去に大きな心の傷があって、それが癒されていないと、現在自身に影響が出てきてしまいます
過去の出来事を思い出しては、また怒りがよみがえってくる事もあるでしょう
そして周りの人に八つ当たりする場合もあります
あるいは悲しみの感情から、ふさぎ込んでしまう事もあります
そのように、過去に残された意識が、現在の意識にまで影響してくるのです
意識というのはエネルギーであって、過去に残された意識があると、それがずっと作用し続ける事があるのです
心の底に残されたこうした傷に反応しなくなるには、記憶を抑え込んでしまう事ではありません
記憶の底に沈めていると、姿は見えなくなりますが、本人にも分からない不都合な事態を引き起こしてしまいます
そのため過去のショックな出来事は、抑え込んでしまうのではなく、客観視していく事で解除されていきます
過去の出来事を思い出して、もしも怒りがこみあげてきたら、それを抑え込もうとするのではなく、「私は怒っている」と言葉にしてみます
言葉にしてしまうと、その感情は自分そのものではなく、客観的な対象になっていきますので、切り離してみていく事が出来るようになります
過去のショックな出来事があったら、それを思い返した時に、怒りが込みあげてきたとすると「私の心は傷つき、そのため怒りがわいている」と言葉にしてみます
すぐに収まらなくとも、何度も繰り返し、思い返すたびに言葉化をしていきます
そうすることで感情を客観視するようになり、次第に自分から切り離していき、解除されていきます
怒り以外にも、憎しみや悲しみ、恐れ、自己否定など、色んな感情で行えます
どうしても過去の出来事を思い起こしては、心が波立ってしまうという方は、この言葉化を試してみてください
問いへの答をいただいたように感じました。
返信削除いつもありがとうございます。
ちょうどトラウマで苦しい時に洪さんのメッセージを見ました。普段からシンクロすること多しです。
返信削除苦しくなったらやってみます。