私たちは幼いころより、感情をおもてに出したり、特定の感情を持ってはいけないように教えられ、育てられてきました
たとえば子どもが何かを欲しいとねだっても、親から「そんなものを欲しがるんじゃありません」とか「あなたはもう大きいんだから、あんな子どもの欲しがるものを求めてはだめでしょ」と言われた経験があるかも知れません
この場合は、自分の持つ欲しいという欲求を否定され、抑圧されて育てられます
また性別による抑圧も大きなものです
「男の子なんだから」とか「女の子だから」という理由で、感情を否定される事も多いです
「男の子なんだから、メソメソしてはいけません」とか「男の子なんだからこうすべきだ」と言われた経験のある人もいるでしょう
あるいは欲しいものがあっても、「女の子なんだからこれにしなさい」と違うものを好きになるように強要されたり、「女の子がこんなことをしてはいけません」と教育されたこともあるでしょう
もちろんそれらの教育のは、社会に出て、人々の間で波風立てずに暮らす事の役に立つものもあります
大人になってもあまりに自分の思いや感情に素直過ぎた場合には、周りから浮いてしまい、変な人と思われることもあります
たとえば私は沖縄で育ちましたので、ほとんど雪を見たことがなく、社会人になって東京に就職していった時に、降ってくる雪を見て、おもてに出て手を広げて喜んでいました
後から聞いた話では、会社のものからは陰でいろいろ言われていたようです
そのように、感情を素直にあらわす事で、ネガティブな体験をしていくと、やがて素直に表せなくなってくるでしょう
あまりに感情を抑圧されると、自分の感情を表現できないようになったり、歪んだ価値感をもって、それを他人にも強要するようにもなります
あまりに社会に適応するために、自分の感情や自分らしさを失っていくと、それもまた不幸を生み出してしまいます
自分らしさを取り戻し、素直に感情を味わうためのやり方を紹介します
外から与えられた価値観や色眼鏡で見るのではなく、自分の素直な感覚で、体験したことを感じ取って見るのです
過去に起こった出来事をふりかえり、どのような感情が湧くのか、否定するのではなく、感情が流れるままを感じ取ります
たとえば悲しい体験をしたとしても「そんなに悲しむものではありません」と言われてて、そのために十分に悲しめなかった経験があったとします
その事を振り返って、今度は素直な感情を取り戻してみましょう
悲しい時は大いに泣いたらいいです
嬉しい時には大声で喜びましょう
人目や他人の価値観を気にすることなく、自分に素直になって、あるがままを感じ取ってみてください
これは自分の感情を出すためのレッスンです
沸き上がる感情を否定せずに、出てくるままを感じ取ってください
十分に感じ取ったか、感情が激しい時には、口からゆっくりと息を吐いていきます
吐き出した息から、感情のエネルギーも出ていき、次第に大気に浄化されていくのをイメージします
このレッスンをしていく事で、自分らしさを受け入れ、心に貯め込まれていた感情のエネルギーを開放していってください
すると自分らしい人生を生きていくための手助けとなるでしょう
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