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それでは、本題に入ります
するとちょうど12日にアメリカで消費者物価指数が発表され、市場の予想を上回るCPI4.2%という急上昇をしている事が分かりました
これを受けて先行きの懸念から、米国株価も下落し、日本市場でも大幅な下落が見られました
まさに予想した直後に、それを示す動きが出ています
CPIが4.2%という数値はそうとう高いです
急速なインフレに向かっているという事です
インフレというのはお金の価値が下がって、物の値段が上がっていく事です
もちろん、インフレでも景気が良い状態のものあります
私たちの収入も一緒に上がっていって、失業率も下がっていくなら、これは好景気に入ったと言えるでしょう
ですが今はコロナ過で失業率がものすごく上がっている状態であり、収入も全体では減ってきています
この状態でモノの値段だけが上がっていくと、人々の生活は苦しくなります
お給料は減っていくのに、物の値段だけ上がって行ったら苦しくなりますよね
そのようにアメリカを中心に、悪性インフレが進行しようとしています
これはコロナ過での経済危機を金融緩和でしのごうとしたからです
アメリカに限らず、欧州でも日本でも、大規模な金融緩和を行って、市場にお金をたくさん供給していきました
そうすることで、景気が何とか支えられていた面はあるでしょう
ですが、実体経済の方は、続くロックダウンや緊急事態宣言によって、相当な打撃を受けています
お金をたくさんばら撒くことで、何とか景気の下支えをしていたような状態ですが、そうすると今度はお金の価値が下がって、インフレになっていくのです
これに加わって、品不足も起ってきています
穀物の期末在庫なども相当減ってきていますので、今後さらに品不足が加速する恐れもあります
その他にも、世界的に半導体不足や、木材の不足などが言われています
今まではモノ余りで、物がたくさんあって値下がりが続き、デフレ基調が続いていました
それが物不足になると、悪性のインフレが加速していくのです
世界的に金融緩和を進めてきたツケが回って来て、インフレが加速し、国によってはハイパーインフレに陥るところも出てくるでしょう
コロナ過で、そうとうお金を出しまくりましたので、金利が上昇してきており、インフレが進んでいます
こうした状況では、インフレを抑えるために、今度は金融の引き締めをしていかなければなりません
するとコロナ過で失業率も上がっている中で、金融引き締めをすると、景気をさらに悪化させます
金融を引き締めれば経済を悪化させ、金融緩和をすればインフレが加速する苦しみを経験していきます
世界経済はそうして混乱要因があります
もちろん、日本も対岸の火事ではいられないでしょう
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