シルベスタ・スタローン主演の映画『ランボー2・怒りの脱出』にこのようなセリフがあります
「俺の望みは、彼らの望みです。この地までやってきて勇敢にも全てを捧げた者たちの望み。俺らが愛すると同様に、国からも愛されることです。それが望みです」
これは映画の最後の方で、スタローン演じるランボーとトラウトマン大佐との会話です
同映画は人気を博した『ランボー』の続編で、主人公のランボーが捕虜となった兵士たちを救出に向かうのですが、仲間の裏切りに合うという物語です
そして無事生還したランボーが大佐との会話で述べたセリフです
ここでいう彼らとは、敵の捕虜となった兵士たちをさしています
ランボーの怒りのもとには、国を愛し国のために命を捧げてまで戦ったのに、国は自分たちを愛してくれなかったという思いがあります
たしかに命の危機を省みずに、戦争に参加し、生死の境を超えて帰ってきたら、不当な扱いされてしまえば、そう思う事でしょう
ランボーは兵士のため国に対する思いが強かったわけです
日本でも自衛隊の方が活躍されていますが、なかには批判的な目を向けたり、蔑視するような方もいます
災害救助などで活躍され、多くの人を命を助けるために、苛酷な生活を送られる自衛隊員ですが、なかには戦争に関わる職業という事で批判する向きもあるのです
そうするとやはり、これだけ厳しい中を頑張っているのに、理解してもらえないという苦しみもあるのでしょう
同じような思いは、兵士や自衛隊員の方だけでなく、企業戦士たちにも言えるでしょう
多くの会社員の方には、自分が会社を愛して、会社のために尽くしてきたのに、会社は自分の事をそれほど愛してくれなかったという思いがあるでしょう
「これだけ働いているのに、出世が遅かったり、給料もあがらない」と嘆いたり、挙句の果ては「今まで会社のためにあれだけ尽くしたのに、業績が悪くなればリストラされた」という人もいるでしょう
一生懸命に働いたにもかかわらず、会社側は無情にも首を切ってくる事もあります
今はコロナ禍で業績が落ち込んだ企業もありますので、リストラにあう人も多くでるでしょう
そのように自分がいままで尽くしてきたのに、見返りが無いという思いはあるはずです
また家族のためにと思って汗水らたして働いてきたのに、妻や子どもたちには理解されず、除け者にされる人もいます
「会社に行けば嫌な上司や得意先にペコペコ頭を下げて、家族のためと思って耐えて頑張っていたのに、妻や子供は自分がしたほどには愛してくれていない」と嘆く人もいるでしょう
女性であってもそうです、相手の男性のためにいろいろ尽くしていたのに、いつしか捨てられてしまうという事もあります
売れない音楽家や芸人などを支えてきた女性が、男性側がようやく売れ出すと、別な女性に手を出して捨てられてしまうという話もあります
そのように尽くしたけど、愛されずに捨てられることもあります
普通の家庭であっても、夫のために一生懸命に頑張っていたら、いつしか夫が外で別な女と浮気してたと言う話も多いでしょう
なかには出産で大変な時期に、夫が別な女性と浮気してるなどと言う事もあります
ほかにも手塩にかけて育てた子どもが、親の苦労も知らず、親不孝に育っていく事もあるでしょう
そのように自分が愛した分が、返ってこずに苦しむことがあります
愛した分が返ってこない苦しみというものも分かるのですが、ただ、それだけでは苦しみは消えずに増えてしまいます
大切なのは相手から見返りが返ってくる事が幸せだという思いを手放していく事です
あまり相手からの見返りに執着していると、それが苦しみのもとになります
自分に返ってくる事が幸せだという思いを持っていると、不満な事を引き寄せてしまう元にもなります
ですから、まずは自分の中にある見返りがなければ幸せではないという思いを手放していきましょう
何かのためにする事そのものが幸せであると思えるとよいです
国のため、会社のため、愛する人のために何かしてあげることが、自分の幸せでもあるようになる事です
手放すことでかえって得られるものがあります
4 件のコメント:
何かをしてあげれる相手がいるのはとても幸せなことですね。家族分の皿洗いをする時はそう思ってます。と思ってたら、手先も器用になるし、ボケ防止というオマケまでついてることに気付きました。
ほんとうですね、この苦しみは生きているうえで相当上位の苦しみですね。(生病老死以外で)
今まではそう思っていましたが、そのような考え方で手放しすると随分と楽になりますね。
洪先生ありがとうございます。
とても深く心に響きました。
トラウマになっていることも多いですが前向きに生きていこうと思います。
洪正幸先生とお話しと、つつみこう様の気付きと体験がとても素敵です。
ありがとうございます。