精神分析というのは、深層心理学者であり、精神科医のジークムント・フロイトが創設したもので、心理を分析することで、精神疾患の患者を治療する方法です
フロイトは人間には通常の意識の奥に、無意識(潜在意識)が存在しており、人間の行動は実はこの無意識に大きく左右されていると唱えた方です
しばしば無意識を発見した人と言われる事もありますが、実際には仏教などでも古くから人間の意識の探求は進んでおり、無意識に当たるものの考察は昔からされています
ですので近代西洋で無意識について強く主張した人というのが妥当なところでしょう
フロイトの精神分析でよく言われるのが、幼少期の抑圧された性欲が、無意識に抑え込まれており、それがヒステリーなどの問題を引き起こすという理論です
つまり、人は意識するのが苦痛な性欲などを無意識に抑圧することで、神経症などの症状を引き起こすと考えたのです
何でもかんでも幼少期の性欲が問題であると言われている感じで、無意識は目に見えないため、そう仮説を立てて強く主張されると、「そういうものか」と納得してしまう部分がありますが、実際にはかなり無理があるでしょう
フロイト自身も晩年にはエスと自我と超自我との葛藤という事を主張するようになっています
このフロイトの考えをスピリチュアルな観点から見ると、やはりかなり無理があるように感じます
人間が様々な心理的問題を起こすのも、たんに幼少期の抑圧された性欲が問題なのではなく、実際には前世や前々世など、過去の転生によって生じた心の傷やカルマが問題を起こす事があるのです
たとえば私が前世を拝見した方の中にも、水に溺れて亡くなられたり、高い所から落ちて亡くなられたりした場合に、それぞれ水恐怖症や、高所恐怖症を持っていた方がいました
こうした恐怖症を持っている事を知っていて関連付けた前世を見たのではなく、私が観た前世を伝えると「実は・・・」といって自分の持っている問題と前世がリンクしている事を述べるのです
このように、今世での過去の体験が起因するのではなく、前世での体験などが心に影響を与える事がよくあるのです
ですので、フロイトの理論は、一部の症例の原因を示しているにすぎないと言えるでしょう
また無意識と呼ばれている部分には、実は本人の問題だけでなく、守護霊と言われる霊の影響や、悪霊などの憑依による影響まであります
いろんな影響があって、それらを無意識の働きとして一括して考えています
実際には無意識の世界は広大無辺であり、どのような作用がもたらされているのか、容易には分からない事も多いのです
精神分析は人間の無意識=潜在意識に目を向けさせた点は評価されますが、同時にあまりに偏狭な世界に入っていった負の部分も持っています
真にスピリチュアル的にも正しい考えが求められるでしょう
2 件のコメント:
人を評価しますと、自分も同じ秤で評価されますから、注意深くコメントしなくてはならないと思うのですが、フロイトは、良くないと思います。
有名であり、認知されているからといっても、フロイトは唯物的すぎると思います。
私がある宇宙コンタクティーから聞いた話では(宇宙人オリベが語ることによると)カール•ユングは本物だそうです、参考まで。
フロイトもそのことに気付いていた節があり、晩年はエジプトに強い関心を持ち、エジプトに関する様々な物を収集していました。ウィーンのフロイト博物館にも数十点、展示されていましたよ。フロイトの弟子である(後に決別した)ユングの影響もあるかも知れませんね。イタコ家系のユングは無意識を更に追求し、集合意識=ワンネスを提唱していましたから。
当時のヨーロッパでは、シルバーバーチ=スピリチュアル・が一大ブームになっていたことも大きいでしょう。
自分自身、ユングを学んだ当時は「集合意識」の意味が分からず理解に苦しみましたが、後にスピリチュアルの世界を知ったことで解決しました。