2021年3月25日木曜日

身体を超えて考える魂が人間『われ思う、ゆえに我あり』



フランス生まれの数学者であり、近代哲学の祖とされるルネ・デカルトの有名な言葉に『我思う、ゆえに我あり』という命題があります

彼の著作『方法序説』に登場する言葉ですが、哲学の歴史の中で、もっとも有名な言葉では無いでしょうか

デカルトは真理を探究するうえで、まず、すべてのものを疑ってかかりました

真実では無いものをすべて排除して、もっとも正しいものを残し、そこから出発しようとしたのです

まず俎上に登るのが肉体感覚があります

人が目にするもの、耳にする音、手触りや、味覚など、これらはしばし錯覚を起こす事はみなさんもご存知でしょう

よく騙し絵などで、本当とは違って見えるものを体験した事があるはずです

一方が長く、もう片方が短く見えた線も、実際には同じという事があります

下記の図も、真ん中の線の長さは一緒なのですが、人間の目には違って見えるはずです


このように人間の肉体感覚というのは正確ではなく、目に見え、耳に聞こえるものは不確かなものと言えます

さらに数学的正しさと言うのも、一見すると普遍の真理のように思えますが、後になって間違いだと気づくこともありますので、これも除いていきます

そして私たちが真実と思っているもの、正しいと思っているものも、実は悪霊によって騙されてしまっているかもしれないと疑います

この世界に生きていると思っている私たちも、実は悪霊のような存在によって仮想現実で魅せられているのかも知れないということです

するとあらゆることが疑わしくなり、何も信じられなくなってくるはずです

しかし、デカルトは疑惑の海のなかで溺れそうになりながら、ふと気づきます

「このように疑っている時にも、その疑っている自分自身は存在する」ということ

考えている自分は絶対的に確かなものだとする確信が芽生えます

これが有名な『我思う、ゆえに我あり( cogito ergo sum)』に繋がっていくのです

思考する私は実体であって、その本質は考えるという事にあります

つまり私が存在するためにはどんな場所も必要とせず、いかなる物質的な物にも依拠しません

私という魂は、肉体から離れて存在しており、たとえ肉体が滅んだとしても存在していると言っています

このようにデカルトは有名な彼の言葉から、人間の不死性を証明しようとします

人間の本質とは考える自分であって、物質的な物ではありません

だからたとえ肉体が滅んだとしても、考える自分は不死であるという事です

デカルトの訴えたことは真実であって、人間は肉体を離れても存在し続ける魂が本質です

人間の本質とは思考するエネルギーであり、エネルギー保存の法則の通りに、エネルギーは消滅することは無く存続を続けます

デカルトも宇宙において運動の量(quantitas motus)は保たれているとして、エネルギー保存の法則を主張していました

私たちの意識である思考もエネルギーであり、エネルギーは消滅する事は無いのです

エネルギー保存の法則は、エネルギーは消滅したりせず、別な形に変化する事はあっても、その総和は等しい事を示しています

私たちの本質は思考するエネルギーであり、永遠に生きる存在です

関連記事



8 件のコメント:

  1. 今まで何回か非難・罵倒のコメントを書いたことがある者ですが
    単に記事の内容に対してのみ書き続けました。

    大変、申し訳ございませんでした。

    返信削除
    返信
    1. あなたは素晴らしい!

      削除
  2. 高校の倫理の授業で扱われた哲学者はなんとなく無神論的な人たちのように感じていましたが、「哲学は神学の端女」なのですよね。
    デカルトもカントもヘーゲルにも信仰があった。
    日本には特にインテリな層に哲学を崇高なものと考えるのに、神仏を信じないという人が多いような気がします。カレーは食べないで福神漬けだけありがたがって食べるようなものです。
    (私は福神漬けのアンチではありません)

    返信削除
  3. 子供の頃、考えることをやめる特訓をしていたことを懐かしく思い出しました。
    永遠不変に無くならないエネルギーを変化させることができるのが、人としての意志なのでしょうか。
    変化する為に現世に生まれるのでしょうか。
    それともその変化さえも決まっているのでしょうか。
    原点に戻りつつ、さらに深いところで
    哲学に耽る・・・
    これもまた喜びです(*^^*)
    いつもありがとうございます(^人^)

    返信削除
  4. 懐疑の果てに、「魂の不死」(immortarity of the soul)を確信したデカルト...記事を拝読していて、哲学者の「ユリイカ・モーメント」を追体験したような気がしました。機会がありましたら、スピノザについても特集していただきたいです!!

    返信削除
  5. 関係のないコメントになるかもしれませんが、投稿させて下さい。

    私は1970年代に月刊誌としてありました「UFOと宇宙」という雑誌を読んでおりました。

    宇宙人にさらわれた、すなわちアブダクション事件の記事などがありまして、今でも印象に残っている記事があります。

    その宇宙人はさらった地球人に「あなたが信じようが信じまいが、神は電気と呼ばれている形であらわれている」というようなことを言っておりました。

    電気、家電や車まで動かす電気。

    有名な言葉は「電気なければただの箱」

    パソコンもスマホも電気なければ無用の物。

    AIだ、スーパーコンピューターだ、みな電気なければただの箱です。

    人間は心臓に魂があって、頭脳が魂ではないですが、

    ブドウ糖が酸素と結びついて二酸化炭素に変換される時、電気が発生しており、脳細胞はその電気を使って考えておりますね。

    神経は全身に電気信号を送電してますね。

    ただ、考えるということは、いいかげんなことであって、死んだら脳細胞は塵になるだけだから、人間は肉体であり、死んだら無になると考えてしまいます。

    記憶するということが脳細胞に依存しているなら、脳細胞は塵になるのだから前世の記憶なんてあり得ない、と考えますね。

    そこで出て来ますのが心臓にある魂なのですね。

    魂は電気に生かされているのか、それとも魂はイコール電気なのか、電気の表現を変えた姿が魂なのか、、、神は愛、という言葉を私は信じております。

    神の愛はコスミックパワーであり、コスミックコンシャスネスであり、エネルギーであり、電気であるのでしょう。

    色即是空、空即是色、Eイコールmc2乗、エネルギーは物質であり、物質はエネルギーであるのだから、物質も電気ですね。

    😬🥴🤣🤣🤣😀😃😄😆

    返信削除
    返信
    1. 宇宙は電気で満たされていると言う様な話を聞いた事があります。宇宙=電気=神、となりますか?

      削除
    2. 「宇宙は電気」と「フリーエネルギー」は重なり合いますね。

      フリーエネルギーはすでに発明されている、と、スピリチュアルな世界ではよく言われておりますね。

      ただ、石油を売って金持ちになっている人からみると、ただで、無料で電気がえられるフリーエネルギーには我慢がならないため、フリーエネルギーの発明者は殺されていったそうです。

      バンデンバーグという人がフリーエネルギーを発明したとき、アダムスキーさんはそのことを軽々と世間に発表しては駄目だよと、注意したのに、バンデンバーグ氏は公表してしまいましたね。

      案の定、バンデンバーグ氏は三日後には行くへ不明になりましたね。

      フリーエネルギーには何種類もあると思います。

      太陽電池も風力発電もフリーエネルギーでしょうし、空気電池などは酸素が持っている電気を取り出す装置でしょう。

      重水素を使う核融合も、凄いとは思いますが、なんだかシンプルさにかけているような気がします。

      ニコラ•テスラ氏が考えるフリーエネルギーはたぶん太陽エネルギーが上層大気圏を刺激している所には電気エネルギーが充満しているだろうから、その電気をどうにかして取り出す、ということを考えでいたかもしれません。

      上層大気圏と対になる地表とが充電機能のあるコンデンサーになっている、とか。

      アダムスキーさんは単純にして理にかなったフリーエネルギーを提唱しておりましたね。

      鉱石ラジオ、ゲルマニュームラジオを作って驚くことは、電池もコンセントもいらない、つまり、電源がなくともイヤホンから音が出ることです。

      アダムスキーさんは鉱石ラジオをもっと研究していたらフリーエネルギーの大発明に至ったかもしれないと言います。

      真空管というものを発明してしまったために電気なければ音が出ないラジオばかりになってしまいました。

      ウンモ星人も言っていましたが、ウンモ星人はトランジスターなんて使わないそうです。

      真空管もトランジスターも電力を制御していると言えば聞こえは良いですが、発熱し、電力をつかいまくります。

      スーパーコンピューターは発熱と冷却の戦いですね。

      ところが鉱石ラジオは電池もコンセントもないのにイヤホンが鳴りますね。

      それは、放送局が送って来ます電波をアンテナと共振回路で捉え、プラスとマイナスが等価に存在しているために存在がわからなかった電波を鉱石で検波し、一方通行にすることによって電気の流れに変えているのです。

      ここにフリーエネルギーの秘密があるとアダムスキーさんは言うのです。

      おわかりのように、宇宙は電気でみたされているのです。
      だだ、プラスとマイナスが交互にあるため、あたかも打ち消しあっているように見えるため、人間にはその存在がわからないのです。

      そのプラスとマイナスの打ち消しあうようにみえる流れを検波することにより、一方通行にすることによって電気として使えるようになるのでしょう。

      そういえば、家庭に来ている交流もシリコンダイオードを使って、直流に変えてますね。

      宇宙電界も整流して直流に変えるということですね。

      追伸になりますが、人間の脳細胞はブドウ糖と酸素が反応する時に出来る電気を使って考えている、と書きましたが、それだけでは足りないことがあるようです。

      人間の頭頂部には宇宙電界を受信する部位があることをウンモ星人は実験によって発見しております。

      生まれたばかりの赤子の頭頂部はまだ頭蓋骨に塞がれておりませんね。

      頭頂部から電気、すなわち魂が体内に入っていくのだと思います。

      成長し、頭頂部が頭蓋骨で塞がれてしまっても、その頭蓋骨の下と脳細胞の所に、クリプトンのガス層があって、その部分を観測していると、なにかの電界を受けている現象が発見され、それによって何か体内ホルモン分泌などが変わっていくらしいのです。

      人間は頭頂部にアンテナを内蔵しているのです。

      すなわち、神様から電気エネルギーを頂いたり、神様からのコントロール信号を受信したりしているかもしれないのです。


      削除

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。