2021年1月29日金曜日

さびれていく温泉地を復活させた男の話し


いまはコロナ禍で多くの宿泊地や温泉地なども苦境に立たされている事と思います

そこで少しでも興味を持たれるように、温泉地にまつわる話をしたいと思います

その温泉地は致命的な問題を抱えていました

問題というのは、交通の便がとても悪い事です

温泉地は山奥の不便な場所にあるため、観光客がわざわざ足を向ける事が難しいのです

周囲も山ばかりで、人が見に来てくれるような観光スポットもありません

こうした温泉地でしたから、年々客足は遠のき、旅館の数も減り続けていきます

「このままではいけない」と思った旅館の二代目を継いだ若者が、何か目玉になるものをと思い、洞窟温泉を思いつきます

ノミ一本を持って洞窟を自分の手で掘る事にしました

周囲の旅館の人からはきっと嘲笑されたでしょう

実に三年の月日を使って洞窟温泉は完成しました

さらに彼は風情のある露天風呂も作り、次第に人気の旅館となっていきます

交通の不便な場所にあったのを逆手にとって、手付かずの自然を満喫できる露天風呂を作って人気を得たのです

しかもその若者は成功したノウハウを自分のものとだけにせず、周りの旅館にもアドバイスをして露天風呂を作っていきます

普通ですとライバルとなる周りの旅館には秘訣を教えず、自分たちだけで利益を独占しそうなものですが、彼は惜しまずに成功のノウハウを伝えます

そのため周りの旅館もいろんな露天風呂を展開して行き、結果的にこの温泉地は全国有数の人気温泉地になっていきました

温泉地の名前は「黒川温泉」

さびれた温泉地を再生させた人物の名前は後藤哲也さんと言います

交通の便が悪かったからこそ、手付かずの自然が残り、野趣あふれる温泉街となりました

もしこれを不便な土地をよくしようと道幅の大きな道路を作り、観光客を呼び込むために大規模施設などを作っていたら、今の黒川温泉は無かったはずです

不便な土地にある事を逆手にとって、成功を得た好例でしょう

このように一見すると弱点にしか見えず、ダメだと思われたものでも、それを逆手にとることで勝利していく道はあります

現在はコロナ禍で全国の観光地、宿泊街が壊滅的な被害を受けています

多くの所が苦境に立たされる中でも、成功していく所は出てくるでしょう

個室で温泉に入れるようにし、プライベート空間を重視したある旅館は、需要が高まっているという話も聞きました

いま突然訪れた危機の中を、何とか生き残る道を見つけ出さなくてはならなくなりました

この荒波の中で、何とか乗り越えていかれることを願っています

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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「彼は惜しまずに成功のノウハウを伝えます」
今まさにそういう人達がどんどん出てきていますし、そういう人が成功していますよね( ; ; )神妙
世の中は確実に良くなっているので、みんなで乗り越えていきましょう!
可能性は、無限大☆

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。