映画『マトリクス』は世界で大ヒットした映画で、ご覧になられた人も多いでしょう
キアヌ・リーブスが主演を務めた同作は、1999年に公開されました
主人公はソフトウェア会社に勤める平凡な会社員なのですが、最近は起きているのに夢を見ているような感覚に悩まされ「この現実世界は、ひょとしたら夢なのではないか?」という漠然とした違和感を抱いていました
そこへ謎の人物と遭遇し、彼から「真実の世界を見たいか、それとも今の現実と思っている世界に残るか」と迫られます
真実を見る事を選択した主人公は、今まで現実だと思っていた世界が、実は仮想現実の世界だったことを知ります
いままで機械によって作り出された仮想現実を見せられていたのです
これはフィクションの映画ではありますが、真実も現しています
つまり、私たちが現実と思っているこの物質世界は、実は仮想現実の世界であり、私たちは夢の中のように、この仮の世界を体験しているのです
そして私たちの真実の姿とは、肉体を持たない霊的存在であり、それはつまり、思考するエネルギー体こそが真実の姿です
その魂とも呼ばれる本質が、物質界という仮想世界で体験を積むために、いま本来の姿の記憶を消して、地球に生まれてきています
そして私たちは、ここが仮想世界だと分からずに生き、仮想世界でよい役を演じたいと願っています
仮想世界という舞台の世界で、「お金持ちの役を演じたい、美人の役をしたい、みんなから注目を集めたい」などと願っていきます
他のたとえで言えば、ゲームの世界のようなものでしょう
RPGゲームでは主人公が弱い状況から、段々と経験値を積んで強くなり、冒険をしていく中で武器や防具をそろえ、仲間を増やしていって最後の敵を打ち破ります
このように人間もはじめはすべての記憶を失った状態の、経験値がゼロの状態からはじめ、徐々にレベルアップしていきます
ひとつのゲーム(人生)をクリアしたら、また別なストーリーのゲーム(来世)に取り組み、またゼロからはじめていきます
次のゲームをする時には、前のゲームでの経験値を加算せずに、またみんなゼロから始めます
人間も生まれ変わりを繰り返す時には、過去の経験をゼロにしてから、また新しい人生を体験します
そのほうがみんな楽しく遊べるからです
前のゲームの経験値を引き継いでいくとなると、先に進んでいる人と、まだ経験値が少ない人の間には大きな差が出てきてしまいます
そうすると経験値の少ない人はもう勝てないと思って努力するのが嫌になってしまうでしょう
また、高いレベルからゲームをはじめてしまうと、簡単にクリアーしてしまうため、面白みも減ってしまいます
なのでゲームもまたはゼロからはじめるようになっています
仏教の世界でも早くからその事は分かっており、この世は仮の世界だと言われています
真実の世界を知る事は、マトリクスの世界の幻想を知ることになります
1 件のコメント:
私も、そう理解しているつもりです。
この世は、痛みも、苦しみも、ともなう超リアルな仮想物質世界なのだと。
物質世界を生きるのは大変です。身体も物質なので、そのケアもしなくてはならないし。
だから、他人を妬んだり、ひがんだりして、他人の人生の邪魔などせずに、自分が、どう生きて、たましいを向上させ、あの世に、何を持って帰るか、ですよね。
苦手な事は、沢山あるし、まだまだ、足りないのですよね。