マサチューセッツ州に住む若者のミルトン・ブラッドリーさんは、古い印刷機械を持って、これで商売をしようとしました
みなさんなら手元に古い印刷機があったらそれをどう使うでしょうか?
売り払ったとしてもたいしたお金にはなりません
かといって普通にチラシなどの印刷を請け負っていても、なかなか儲けは出ないでしょう
ブラッドリーさんはこの手元にある古い印刷機で膨大な富を得ることが出来たのです
彼の成功の軌跡を紹介しましょう
まず彼は当時あまり知られていなかった共和党の大統領候補であるリンカーンの肖像画を印刷して売る事にします
これは当初、狙い通りに売れて成功しました
この成功に気を良くしてブラッドリーさんは銀行からたくさんお金を借りて、大量にリンカーンの肖像画を刷りまくります
しかし、リンカーンはそのあとすぐに独自のあごひげを生やしてしまいます
すると大量に印刷していたひげを生やしていない肖像画はすべて無駄になり、不良品の山を抱えて一気に倒産のふちに立たされます
悩んでいた彼に友人が「せっかく印刷機があるなら何かゲームでも作って売ればどう?」とアドバイスします
そこでブラッドリーさんはいいアイディアだと思って、面白いゲームを構想してみます
彼が考えたゲームは、ルーレットの出目という偶然に左右されながら、いくつもの成功と失敗を繰り返し、人生を疑似体験しながらゴールを目指すというものでした
そう、これがあの有名な人生ゲームの誕生です
日本ではタカラトミーが販売しており、誰もが一度はやったことがあるゲームでは無いでしょうか
ちなみに当初彼が考えた人生ゲームには聖書の教えが据えられていて、すごろくのマス目を「善」と「悪」のマスに分け、善のマスに止まることで、ポイントが加算される仕組みとされていたそうです
手元にあった資産がわずか古い印刷機という状況から、アイディアで大成功をした人物でした
普通に使っていてもあまり富を生み出さない物でも、アイディア次第で莫大な富を生み出すことを示してくれるエピソードだと思います
私たちが持っている才能や資産というのも、わずかなもののように思えますが、アイディア次第では大きく変えられるということです
彼の人生はそのことを教えてくれます
せっかく持っているものを持ち腐れさせてしまっていないか、振り返って考えてみてみましょう
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