「生きがいについて」というベストセラーを出された精神科医でもある神谷美恵子さんの生きがい論について考えてみます
神谷さんは「生きがいとは何か?」という問いについて考えました
彼女の考えをもとにして生きがいとは何かをこちらで考えてみましょう
まず自分が生きがいを感じて生きているかどうかを知るために、以下の問いに答えてみて下さい
1、自分の生存は何のため、または誰かのために必要とされているか
2、自分なりの生きていく目標があるか、それに忠実に生きているか
3、自分は生きる資格があると思えるか
4、人生は生きるに値すると思えるか
もしあなたがこれらの問いに肯定的に答えられるなら、生きがいをもって生きていると考えられます
しかし、こうした問いに答えられない、あるいは肯定的な答えを出せない人というのは、哲学者の中にもいますし、実存主義などは否定的な考えが出ていると思います
これについてはまた別途述べたいと思います
神谷さんは以下のような7つの生きがいを求める心が人間にあるといいます
1、美を感じたり遊びなどを通して、喜びや希望を持ち、自分の人生を充実させていきたいとする生命を前進させるものに対する欲求「生存充実の欲求」
2、何かを学んだり、冒険などの経験を通して得られる「変化への欲求」
3、目標をもって生きたり、夢や希望を持つ「未来性への欲求」
4、他者と友情を交わしたり、愛し合う事や、他人から称賛を得る、他者から必要と冴えるなど「反響への欲求」
5、自分の意思で決定したい、他者から支配されたくない等の「自由への欲求」
6、自分の可能性を発揮したり、創造する喜びを感じる「自己実現への欲求」
7、自分の生きる意味を感じたり、必要とされる事、存在価値を感じられる「意味と価値への欲求」
こうした人間のもつ欲求が生きがい論に通じていると述べています
神谷さんは「人間が最も生きがいを感じるのは、自分がしたいと思う事と義務とが一致した時だと思われる」と述べています
自分がやりがいを感じ、生きる目標とする事を行い、それが他者のためにもなる時に、一番生きがいを感じて生きていけるのではないかという事だと思います
つまり単に自分の欲求を満たすだけでは駄目だという事です
自分が他者のために、あるいは世の中のために生きていける事、「使命感」をもって生きるということです
それは必ずしも多くの人から称賛されるものばかりではなく、人目に付かずに貢献している人もいます
人は他者や社会のために役立つ仕事をしていく事で、生きがいを感じ、使命に生きる事が出来るのでしょう
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