ある女性実業家の方のお話です
彼女は子どもの頃から身体が弱く、病院のベッドで過ごす事が多かったそうです
そのため一人さみしく病室で過ごさなくてはならない日が続きます
そんな子どもの頃の彼女を慰めてくれたのが、病室に飾られたお花だったといいます
お花を見ているとなぐさめられ、勇気を与えてくれたそうです
彼女は病室のベッドの上でこう決意します
「大人になったら花屋さんになって、多くの人に勇気を与えたい」
そこで大人になってからフラワーコーディネーターになられます
念願だった職に就いた彼女は、さらに独立してご自身で会社を起業されるようになります
当初は順調に行っていたところに、東日本大震災が起こります
当時も今と同じように自粛ムードが日本全体に漂っていて、事業の運営が厳しくなっていきます
大量の花の在庫を抱えて、彼女はどうしようもなくなって、ついにお店を畳むことを決意したそうです
「どうせ破棄しなくてはならないお花なら…」と、たくさんのヒマワリをもって被災地の東日本に行ったそうです
そこで被災者の方に1本1本ヒマワリをプレゼントしていきます
「ほんとうは食事が1番だろうから、お花なんてもらってくれないんじゃないか」と思いつつ配っていると
食事を配るところよりも多くの方が列を作って受け取ってくれたといいます
受け取った方は笑顔になり、その口々から「ありがとう」とお礼の言葉を聞きます
その時に彼女は初心を思い出したそうです
「そうだ、私は多くの人に勇気を届けられるようにお花屋さんになりたかったのだ。忙しさに消されて初心を忘れてしまっていた」
東京に戻った彼女は「花を通じてたくさんの人を笑顔にすること」を目標に新たな事業を立ち上げました
事業は無事に成功され、ご活躍されているそうです
ちなみにこの方は株式会社Uca代表の片山結花という方で、バラの花びらにメッセージがプリントできるフラワーショップPatisseriflowerを運営されています
このように私たちは月日が経つにつれて、初心を忘れてしまう事があります
はじめは純粋な気持ちで行っていたことでも、いつしか道に迷ってしまう事も多いでしょう
そうした時には、もう一度原点に返って、初心に戻る事も必要だと思います
なるべく定期的に思いを戻すように心がけた方がいいですね
その初心が自分の欲だけではなく、他人の幸せを願うものであったのもよかったのだと思います
いつの間にか欲に目が眩んで行ってしまいますので、ときどき振り返って原点に戻らなくてはならないですね
2 件のコメント:
私にも「花を通じてたくさんの人を笑顔にしたい」とお花屋さんになった姪っ子がいるので、似てる方の話だと思って読み進めましたら、姪っ子本人の話でした。洪さんのブログに取り上げていただけるなんて、光栄です☆彡ありがとうございます!
初めてコメントします。ヒカルと申します。よろしくお願いします!
この話を読んでとても感動しました。初心に戻ることに大切さも教訓として身に沁みます。彼女の事業は恐らくコロナ禍で再び危機に立たされていると思いますが,彼女がこの試練を乗り越えて,更に事業を拡大することが出来るよう,お祈り申し上げます。