2019年12月13日金曜日

親の言葉が子供に呪いとしてかかる



親が子供に投げかける言葉は、時として呪いのように発動してしまうことがあり、それによって苦しまれている人もいます

グリム童話に『七羽のからす』という物語があります



ある男には七人の息子がいました

娘も欲しいと思っていた男のもとに、ようやく待望の娘がうまれます

男は息子たちに「洗礼用の水を取ってくるように」と言います

しかし息子たちは水くみのバケツを井戸に落としてしまい、途方に暮れていました

男は息子たちが怠けていると思って「みんなカラスになればいい」と叫んでしまします

すると息子たちは本当にカラスに変身して、飛び立ってしまうのです

父親である男の言葉が呪いとなって、息子たちをカラスに変えてしまったという話です

不思議ですが、この話を知る前に私は『カエルになった少年』という物語を書いていました

この物語は「スピリチュアルスクール」で公開していますが、同じく父親の言葉でカエルになってしまった少年とその妹との冒険の物語です

これは親などの言葉によって、子供が自信を無くしたり、自己卑下して劣等感にさいなまれてしまうような、呪いのかかった状況になる事を示しています

ちなみに『七羽のからす』では、一番下の娘が、お兄さんたちを探しに行く旅をして、ついにカラスに変身したお兄さんたちを見つけ、人間に戻るという結末となっています

親だけではなくて、先生などから否定的な言葉を投げかけられ、自信を失うという事もあるでしょう

先日書きました「黒柳徹子さんと美輪明宏さんを繋ぐ不思議な縁」では、かわったお子さんだった黒柳さんと美輪さんが、同じ恩師に出会い、その個性を尊重されることで自信をもって生きられた話を書いています

おそらく読まれた人の中には、「うらやましい。自分にはそんな人はいなかった」と嘆かれる人もいるでしょう

実際に私も振り返って見ると、子供時代にそうした人との出会いは無かったと思います

子供時代には普通の子が出来ることも出来なかったので、親からも否定的な言葉を投げかけられ、そして学校でも先生からいつも叱られていました

じっとしている事が苦手で、物忘ればかりして、勉強もさっぱりなので、先生からすれば困った生徒だったのでしょう

ですので親や先生など、大人から投げかけられていた言葉によって、呪いのように自縛してしまう事はよくわかります

しかし、大人になってから自分でそれを解くことが可能であり、そうしなくてはなりません

それは誰のせいでもなく、自分でやらなくてはならないことなのです

「親や先生のせいで自分はこうなった」という言葉をいつまでも口にするのも、それは自分で自分に呪いをかけているのと同じになります

否定されることが多くて自信喪失にもなりますが、振り返って見るとよい点もあったと思います

自分を偉いとか慢心することが少なくて、天狗になって転落してしまうのを防ぐ役には立ったと思うのです

褒めていただくこともありますが、自分では全然平凡以下の才能であり、こつこつ蓄積することでようやく人並みに出来るようになっていると感じます

そういう面では、うぬぼれてダメになってしまう事を避ける役に立っていたのだなと思います

もちろんずっと劣等感に苛まれ続ける事もよくありませんので、自分でプラスの暗示をかけていくべきでしょう

私たちは偉大いな神性・仏性を宿す存在であり、各自が尊い存在なのだと思います

自らも例外ではなく、魂の本質においては、偉大なダイヤモンドの原石を抱えているものです

そう自覚し、府に落としていくことで、過去の呪縛を解いていく事ができるでしょう

関連記事



2 件のコメント:

  1. 何をおっしゃいますか?
    私から見れば洪さん貴方は神様ですよ!

    返信削除
  2. ありがとうございます
    「私たちは偉大いな神性・仏性を宿す存在であり、各自が尊い存在なのだと思います
    自らも例外ではなく、魂の本質においては、偉大なダイヤモンドの原石を抱えているものです」繰り返し、繰り返し、言葉に出して府に落ちるようにがんばって、自由な心になりたいと思います。

    返信削除

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。