大船渡の野球監督は、佐々木投手の将来を考えて、無理な起用をして故障させないように、あえて投げさせない判断をしました
そのため決勝で花巻東に敗れたため、どうしてエースの佐々木投手を投げさせなかったのだと批判が出ているようです
野球評論家で元プロ野球選手の張本勲氏は、7月28日のテレビ番組「サンデーモーニング」で投げさせるべきだったという意見を述べ、「楽させちゃダメですよ。スポーツ選手は」という発言をし議論を呼んでいます
張本氏のコメントに対して、メジャーリーグで活躍されていますダルビッシュ有さんは、「シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」と張本さんの意見のコーナーについて否定的なツイートをあげました
ちなみにシェンロンというのは鳥山明先生の漫画「ドラゴンボール」に出てくる、七つのドラゴンボールを集めると何でも願いを叶えてくれるという神龍という存在です
実際のところ、高校野球で無理して投げたために、肩を壊して選手生命を断たれた選手というのは多くいます
そうしたことを考えると、大船渡の監督の決断は支持されるものではないかと思います
反論としては、田中将大さんや松坂大輔さん、ダルビッシュ有さんなど高校野球で酷使され、その後メジャーでも活躍するほどの投手もいるではないかといわれるかもしれません
しかし彼らも故障して手術を受けるなどしており、やはり無理をした後遺症が後になって出てきているのではないかと思われます
高校生など若い頃には、甲子園とか、目の前の目標がすべてのように感じて、人生を短いスパンで考えてしまいがちになります
ですが人生というのは長く、ひとつの目標だけで語られるようなものではありません
どうしても目先の一つの目標だけに固執してしまうと、挫折感が深まったり、心が折れるような傾向が出てきてしまいます
目の前にある目標にばかりとらわれていると、挫折した人生を送ることがあります
そうではなくてひとつの目標だけではなく、その先にも次にすべきこと、もっと先にすべきことを目標にたてていくことで、どんどん先に進んでいけます
今回も学生にとっては甲子園がすべてのように感じる事もあるでしょうが、それは人生の一局面であり、まだ若いとそれが見えないことがあるのです
だから年配者がより先を見越してアドバイスする必要があります
大船渡の監督が登板を見送ったのも、佐々木投手の将来を考えてのことですので、その判断は支持されるべきものだと思います
今回の件はひとつのケースですが、そのように特に若い人は一目標にばかり目がいって、それが叶わなくなると失墜してしまう事がありますので、もっと先のことを考える視点も重要であることを知るきっかけになるといいでしょう
若い頃に目指した目標に到達するだけがすべてではありません
若い頃にはまだ見えてこなかった将来というのが、長い人生の中で見つかることはよくあるのです
ですので一つが達成できなかったからといって真っ暗になるのではなく、将来に向けて次の一手を打っていくように気持ちを切り替えることが大切です
そうして次々と進んでいったものが、将来にはより多くの収穫を得られるようになるのです
1 件のコメント:
張本の現役時代から見てきた野球好きは、誰も張本の言うことは間に受けないと思います。はっきり言ってバッティングだけの選手で、守備はヘタだったし、選手として稀な実績がありながらも現役引退後に監督やコーチにも呼ばれないのは本人がこういう人だからでしょう。ついでに解説者としてもあまり見た記憶がないです。
張本を出演させることはTV局の評価落とすだけでしかないんだけど、
まああの番組自体低品質だから。