そのおばあさんには二人の娘がいて、長女は靴屋に、次女は傘屋に嫁いでいきました
おばあさんは嫁いだ娘のことが心配で、雨の日も晴れの日も泣いていたと言います
ある日「どうしてそんなに悲しんでいるのか?」とお坊さんが聞いてみます
すると「晴れの日には次女の傘屋が儲からないと心配で、雨の日には長女の靴屋がお客さんが来ないだろうと悲しんで泣いている」と泣き虫ばあさんは答えます
それをきいたお坊さんはおばあさんに「晴れの日は長女の靴屋がうまくいき、雨の日は次女の傘屋が儲かると考えればいいでしょう」と諭します
これは同じ物事であっても、捉え方次第で喜びにもなるし、悲しみにもなることを示しています
人生には様々な出来事が起こってきますが、それをよいことと受け止めるか、悪い事と受け止めるかはその人次第なのです
逆境にあっても、それをどうとらえるかで違ってきます
こうした事があったからダメなんだととらえるか、こうした事があったから自分は成長できたと考えるかで未来は大きく変わってきます
「自分はいい学校に行けなかったからダメだ」と考える人もいれば、「自分は学校の勉強は出来なかったけれども、それで優秀な人を使って仕事をすることを覚えて成功できた」と考える人もいます
「身体が弱いからダメだ」という人もいれば、「身体が弱かったから人に任せる事を学んで成功できた」という人もいます
後者はどちらも経営の神様と言われた松下幸之助さんが言われた言葉です
客観的に起こる出来事は同じでも、それをどうとらえるかは各自違っていて、その違いが不遇の人生か、豊かな人生を送るかの分岐点となります
起こる出来事が幸・不幸を分けるのではなく、物事をどうとらえるか、その考え方が人生を変えていきます
著書『アースチェンジ——近未来の警告書』では、これから訪れる地球の変革について書いています
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