ある和尚さんが座禅をしていると、天井から大きな蜘蛛が糸に垂れ下がって降りてきました
一抱えほどもある大きな蜘蛛が現れたため、怖くて座禅どころではありませんでした
翌日も座禅をはじめると、どこからともなくその大きな蜘蛛が現れてくるのです
和尚さんは座禅のたびに現れる大きな蜘蛛によって、まともに座禅することが出来ません
そこで師匠に相談します
するとお師匠さんはこう言いました「次に座禅をする時には、手に筆をもって、現れた蜘蛛の腹に丸の印をつけよ」
和尚さんは早速筆をもって座禅をしました、するとまたしても大きな蜘蛛が姿をだしてきました
怖がりながらも和尚さんはその蜘蛛の腹に丸を描きました
すると蜘蛛はどこかへ消え去っていったため、和尚さんは座禅を続ける事が出来ました
座禅を終えて和尚が自分の腹を見ると、そこには筆で丸が書かれていたとのことです
外に大きな蜘蛛という怖くて気持ち悪いものが現れたと思ったら、実は自分自身だったということです
これは恐怖や魔というものは、外に現れるように見えて、自身の内から生じていることを現しているのでしょう
自らのうちに怖さや不安を抱えていると、外部に恐ろしいものの姿を見出すことがあります
あるいはネガティブな感情が、実際にネガティブな出来事を引き寄せてしまう事もあるでしょう
たとえば環境の変化の時には、人は不安を覚えるものです
新社会人として働くことになるとか、新しい会社に勤める、転校していく、引っ越しをするなど、環境が変わっていくことに不安を覚えることがあります
そうした不安や恐怖心が募りすぎると、その心が怖いものを呼び込むことがあるのです
外に現れた恐怖の対象や魔を、いくら追い払おうとしても消えないことがあります
自らの中にある不安や恐怖心を鎮めていくと、外に現れたと思っていたものも、自然と消えていくことがあります
興味深いお話でした!
返信削除そして私も瞑想がんばります^_^
※スクール生です※