「幸運はみなさんのもとに訪れます。ですがそれを手にする準備が整っている者だけが幸運を手に入れることが出来るのです」by洪正幸
みなさんの中には、「自分には幸運は巡ってこないだろうか?」とか、「いつも別な人だけ幸運が来てずるい」などと思っている人もいるでしょう
ですが皆さんの元にも幸運を運ぶ鳥はひっそりと訪れています
しかしそれに気づかずに逃がしたり、準備が整わないうちに去ってしまうのです
それに関連する、ひとつのお話をしましょう
ある村には、金色の鳥が訪れて、鳥が軒先に巣を作ると、その家は幸せになるという言い伝えがありました
村人は自分のお家に幸運の鳥がやってこないかと、みなソワソワしていました
村に厳しい冬が過ぎて、あたたかな春が訪れた時期に、南の空から一羽の金色の鳥が飛んでくるのが目撃されました
その鳥は村の家々を回り、様子をうかがっているようでした
「どうやら巣を作る場所を探しているらしいぞ。自分の家に来てくれないか」そう村人たちは話し合っています
やがて幸運の鳥は、村はずれにひっそりと建つ、貧しい農家の暮らす小さな茅葺の家の軒先に巣を作りました
村人たちは自分の家に鳥が来なかったことを残念がり「運が悪かった、今度は自分の家に来ると良いが」とがっかりしています
やがて鳥の巣にはどこからかもう一匹の鳥が来て、卵を産み、ヒナを育て、秋頃にはもう親子とも巣立っていきました
幸運の鳥が巣を作った貧しい農家のひとは、それ以来良いことが次々に訪れて、やがて村一番の豊かな者となっていきました
ある祝の日に彼は村人を集めてごちそうを振る舞いました
そこで村人の一人が聞きました「ところで、君はどうして鳥を迎えることが出来たのだ?たんなる偶然だったのか」
そこで彼は何故鳥が彼の家の軒先に巣を作ったかを話します
実は彼は、いつ幸運の鳥が訪れてもいいように、軒先に鳥が好みそうな巣箱を作って置き、餌となる虫が好みそうな野草を裏庭で育てていました
彼が村から離れた場所に暮らしていたのも、静かな場所を鳥は好むと考えたからです
それを聞いた村人は「ほう」と感心する人もいれば「なんだ、簡単な事ではないか。それなら自分にもできる」と腐る人もいました
この話のように、幸運の鳥はみなさんの家先まで訪れるのですが、それを得る人は得るに相応しい準備と努力をしたものなのです
いまや世界中で愛好されている、ある製品の誕生話はそのことを示しています
アメリカのアトランタに住むジョン・ペンバートンという薬剤師さんがいました
彼は多くの薬を考え出してはお店で売っていました
ある日、ペンバートン氏が店の奥にある倉庫に入ると、従業員の2人が隠れて、新製品の頭痛薬を美味しそうに水で割って飲んでいたそうです
そこでペンバートン氏は「ひょっとして、ソーダ水を入れたらさらにおいしくなるのかも!」と考えて、ソーダ水で割ってみました
すると新しい頭痛薬はたいへん美味い飲み物になりました
彼は、それをコカ・コーラという名前をつけて店で売ることにしました
これがコカ・コーラの誕生した話として知られています
もしも普通の人が同じ状況に遭遇したらどうでしょう?
あなたが店長だとして、従業員が裏で製品をこっそり飲んでいるのを目撃したら、きっとしかりつけて元の持ち場に帰らすだけではないでしょうか?
そして「薬を水で薄めて飲むなんて、あいつらどうかしている」と怒るだけで終わってしまうかも知れません
ペンバートン氏はずっと新しいものを開発する努力を重ねていて、たえず良いものはないだろうか?とアンテナを張っていたのです
それゆえに準備が整っていた彼は、幸運を手にすることが出来ました
準備が整っていない人に同じような状況が訪れても、ただチャンスを棒に振るだけに終わっていたでしょう
それが自分のもとに訪れた絶好の幸運だったとも知らずに!
そして自分には全然幸運が訪れないと嘆くのです
事業や仕事での成功だけではなく、異性との縁もそうでしょう
素敵なお相手が目の前に現れたとしても、その人が準備不足で、手間取っているうちに、白馬の王子さまは通り過ぎていってしまいます
白馬の王子が現れる前からすでに準備が整っていると、あなたを抱えて連れていきますが、あれもまだ、これもまだと言って待たせているうちに、彼はあなたの元を去っていきます
皆さんの元にも幸運は舞い込んできているのですが、準備が整っていないと、知らず知らずにそれを逃してしまっているのです
う~ん、なるほど~、そうでしたか…。幸運は訪れているのですね‼️有り難いですね。そうすると、感謝しかないですね。よ~く考えてみます。ありがとうございます。
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