人はどんな時に幸せを感じるでしょうか?
ひとつには、調和された時間の中にあることに、幸せを感じます
生活の中で満足感を味わい、波風の立たない調和に浸っている時に感じる幸せです
変わらない平穏な生活をおくれている事への感謝が湧いて、幸福感に満たされることもあるでしょう
平凡な生活の中で、家族とともに健康に生きていられることを実感して、喜びを感じる人もいると思います
そのように、調和された時の中にある事で、喜びを感じ、幸せに思うことが人にはあります
一方で、進歩する変化の時の中で幸せを感じることもあります
見知らぬ土地へ旅行で訪れて、新たな体験を積んで幸せを感じることもあるでしょう
新しい趣味やスポーツにチャレンジしたり、新しい土地に引っ越したり、新たな仕事を始めることにワクワクして喜びを感じることもあります
そして新しい経験から、自身が進歩し、向上していくことを実感して、幸せを感じるようになります
たとえば、初めて自転車に乗った時には、うまく乗れずに倒れてしまいますが、頑張って練習していると、次第に上手に乗れるようになった時には、幸せな時でしょう
他にも目標があって、一生懸命に努力し、それが叶った時には、とても幸せな瞬間でしょう
そのように、人は調和された時と、進歩していく時に幸せを感じていきます
この調和と進歩は二つの異なるベクトルであり、本来は矛盾するような方向性を持っています
普通は調和されていると進歩が止まり、進歩を目指していると調和が失われてしまいます
しかし、この宇宙を統べられている創造主は、この二つの原理で世界を作られています
自然界を見渡すと、弱肉強食の進歩の世界に見えますが、より大きな視点からすると、自然界は調和されたバランスの中にいます
個々のレベルではお互いが知恵と才能を生かして生存競争を勝ち抜いていく競争の社会にあるように見えますが、全体からすると自然の数のバランスが取れていて、一方が異常繁殖してしまうことなく、調和された世界になっています
宇宙そのものも、宇宙を膨張させる力と、収縮しようとする力が拮抗していて成り立っているのです
私たち人間には、そうした一見すると相矛盾する原理を内包し、「それらのバランスを自らがとって社会を作っていけ」との見えざる使命が与えられているのだと言えます
進歩と調和のどちらかに片寄ると、人や社会はおかしくなり、倒れてしまいます
両極の中道にあってこそ、バランスの取れた社会を築けます
たとえば調和のみを重視すると、何もチャレンジできずに、ただ部屋の中でじっとして毎日を過ごす人生になることがあります
引きこもりなども、社会に出て新たな出来事への恐怖心から、一歩も踏み出せなくなって、停滞してしまっているでしょう
国家で言えば共産主義のような社会で、失業も無く与えられた仕事をしていくだけで、平等な調和的社会と言えますが、自由がなく、自分で新たな事にチャレンジし、その成果を得ることもないため、社会全体が停滞していき、個人の進歩していく喜びも無くなっていきます
逆に進歩ばかりを求める人というのは、競争社会で勝ち抜くことばかりを考えて、心の安らぎが無く、いつも焦燥感に駆られているといえます
エリートサラリーマンと言われる人でも、仕事優先にしていて、いつしか家族との溝が出来、家庭崩壊になるケースもあります
そのように、進歩だけが突出していても、人間は本当の幸せにはなりません
国家であっても、完全な自由主義社会では、競争が激しく、弱いものが次々に生きていけ無くなるため、最低限の社会保障は必要でしょう
人は進歩している時と、調和の中にいる時に、幸せを感じる存在ですが、これらの両端のバランスを取って、本当の幸せを得ていくことが、社会全体にとっても理想の社会実現となっていきます
進歩と調和のどちらか片方だけではダメで、両者を内包しながら、上手にバランスを取っていくことが、わたしたち人間に与えられた創造主からの宿題です
正しく今のテーマでした☆
返信削除とてもわかりやすくご説明頂きありがとうございます(^^)/
素晴らしい内容でした。しあわせについて新しい知恵をいただきました。納得です。目からうろこが落ちました~♡ありがとうございます!!
返信削除とても奥深い内容のお話をどうもありがとうございます。
返信削除この、バランスを取るのがすごく難しいんですよね。
返信削除私はこれまで数年〜10年単位でバランスをとってきた気がします。
最初の数年は進歩、次の数年は停滞(調和ではなかった気がする)、次の数年は調和、という風に。
期間が長いので進歩の時期は人に対して攻撃的になりやすく、調和(停滞)時期は自分に甘く怠けやすくなります。考え方が極端になりがちです。
これでいいのかな?と思う事もあるのですが、もう少しスパンを短くした方がいいのかなとも思います。
理想的なスパンというのはありますでしょうか?
調和と発展。
返信削除中学ぐらいで教科書に載ってもいいぐらいの内容だ。