2017年2月10日金曜日

トランプ政権と世界の新たな動き 脱グローバリズム




トランプ大統領と安倍首相が会談するということで、日本ではまたトランプ氏に注目が集まっています

トランプ大統領になって、アメリカはどう動いていくかというと、大きく言って、脱グローバリズム、自国中心主義へと戻っていくということでしょう

グロ-バリズムというのは、大雑把に言えば、国境を無くしていこうとする動きです

ヨーロッパがEUを作って、ひとつにまとまっていこうとするのも、グローバリズムの動きだったといえるでしょう

トランプ氏はそうした流れを戻して、関税についても高くしたり、メキシコとの間にまさに国境の壁を作ろうとしています

これは、今までの世界の流れを、揺り戻す動きといえるでしょう

それが悪いということではなく、あまりどちらかに傾きすぎると、世界はバランスを失い、おかしくなっていきます

グローバリズムが行き過ぎるとどのような状態となるかを、一つのたとえで述べてみます

妻子のある男性が、お人好しで、友達や同僚などを、家族同然に扱い、いつも食事をおごたり、お金を貸したり、借金の肩代わりをしたりと、何かと世話を焼きました

すると、家族に渡るお金が足りなくなり、実際の家族の奥さんや子供が、ひもじい思いをするようになります

男性は周りからは評判がよく、好かれるわけですが、そのいい恰好しいのため、自分の家族が被害をこうむることになってしまいます

身近にそのような人がいるという方もいるでしょう

グローバリズム主義というのは、いってみればこの男性のようなもので、国内の富や雇用が流出していき、自国で問題を起こしていきます

そのよに、グローバル化が進んでいたわけですが、トランプ氏は、それを戻そうとしているといえます

それでは自国主義が正しいかというとそうではなく、今度はこちらに傾きすぎると、ナチスのように、ユダヤ人迫害のようなものまで行くと狂ってきます

そのように、どちらかに偏りすぎると、世界はバランスを崩しておかしくなっていくのです

いままでは、グローバリズムに偏りすぎていたため、その揺り戻しとして、トランプ氏は動いているでしょう

これはアメリカだけの動きではなく、世界の潮流となっていきます

イギリスのEU離脱も、脱グローバリズムの動きでした

ヨーロッパでは、イギリスだけでなく、いろんな国で、脱グローバリズムの動きが、今後出てきます

それは世界的な潮流となって動いていくことでしょう

グローバリズムというのは、別な側面から言うと、一種の共産主義思想が、世界的に展開されていった姿だったともいえます

ですが、自分の国は自分たちで発展させ、成功していこうとする思想が、グローバリズムの流れで薄まっていくと、貧しい国が広がっていってしまうという結果となってしまうため、見直しがはかられる時期となっています

トランプ氏の動きは、そうした世界の潮流の一旦であり、牽引する役割をも持っているでしょう

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3 件のコメント:

  1. いつもありがとうございます。
    今回のご説明は昔流行った「金曜日の妻たち」を連想しました。
    毎日のように誰かの家にそれぞれの夫婦が集まって夕ご飯、奥方たちはお昼もご一緒、でもってやはり始まるのが「不倫」でした。お金の貸し借りも当然出てくるでしょう。
    国家単位も始まりは家庭ですから不思議にも同じに見えました。

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  2. 自国の事も出来ない国家が他国を豊かに出来るとは思いません。
    トランプ氏は発言が過激ですし、やり過ぎな面も多くありますが現実を見据えている方だと思います。
    表向きの民主主義、国民の支持率を気にする大統領ばかりが国を良くするとは限りません。時には立ち塞がり、厳しい政治も必要だと思います。事実、やりすぎと言われた政策で犯罪者が激減した国もあります。
    愛や優しさは包み込むだけではなく、悪い事をした子供を叱るように、その人を自立させる強さを持たせる形もあります。
    戦争や犯罪が横行するとまず被害を被るのは善人です。悪人ではないのです。現在の世界は悪が善を切り捨てる形で成り立っていると考えています。本当の平和と愛は相手からもらうのではなく、まず自分が持つ事であり、そのためには他者からの完全な精神的自立が先なのです。精神的自立が出来た人ならば、他者を認め、相手の個性を認められるでしょう。
    国家レベルの話なので、個人の事に例えるのはどうかとも思いますが、アメリカは今、自国を見つめ、確立する段階だと思います。他国ももっと自国を固めてから他国を豊かにするべきです。
    オバマ氏が包容であれば、トランプ氏は厳格です。個人的にはオバマ氏が好きですが、トランプ氏の表ではなく、隠された裏を見れればトランプ氏も理解出来るとおもいます。
    国民の不満や文句の気持ちを代弁し、一番理解しているのはトランプ氏だと感じました。
    アメリカがもっといい国になります様に!

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  3. トランプ大統領が、目指しているのは、かつての富めるアメリカにすること。
    アメリカの経済的確立でしょう。
    そのためには、容赦はされないでしょう。
    それが、多くのアメリカ内の持たざる者達の、心と通じたのでしょう。
    持たざる者の代表が、大富豪であったことが、驚きです。

    かつて、アメリカンドリーム、自由と経済的成功を夢見て、集まってきた移民たち。
    彼らを満足させることは、できるでしょうか?

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