2021年10月28日木曜日

付喪神 (つくもがみ)の正体


付喪神について質問がありましたので取り上げます

付喪神は、古い器物に霊が宿って誕生する妖怪の総称といわれます

九十九神と書くこともあり、長く使っているうちに道具に霊が宿ってしまうというのは、いかにも日本的な発想だと感じます

日本ではアニミズムとも呼ばれますけど、自然のそれぞれに霊が宿るという思想が、古代から流れています

自然界だけでなく、人間の作った器物にも霊が宿ると考えるわけですね

そうした付喪神の正体について考えると、物に宿る人の念を言っているのでしょう

物にはバッテリーが電気を蓄えるように、人の念を溜めこむことがあります

よくテレビなどで髪の毛の伸びる人形などが紹介されますが、それは代表的なもので、人の念や亡くなった人の念が宿っている、現代の付喪神といえるのではないかと思います

ほかにも長年愛用している物には、人の念がどんどん刷り込むようにたまっていきますので、人によってそれを感じる方もいるでしょう

ただ、それは悪い念ばかりでなく、よい念が込められているものもあります

たとえば親が子供に愛情をこめてつくった物を贈るのは、その物にはよい念が込められているでしょう

逆に、異性からのプレゼントには、相手を好きなようにしたいという、色情的な念がこもっているものもあります

また、長年使っているうちに念がこもるだけでなく、作られた時から、その作者の思いのこもる物もあります

絵画や歌などは、はじめから作者の念がこもったものといえます

そうした物は、作者の心境によって、様々な影響を人に及ぼします

よく心霊番組などで、所有者が不幸になる絵画が、呪われた物として紹介されたりしますけど、そうしたものは、作者がかなりネガティブな心境で描いたり、呪いをこめて描いている場合もあるでしょう

それと反対に、人の幸せを願って描かれた絵画もあります

以前にスピリチュアル・アートを紹介しましたけど、それは持っている方を幸せにする効果のある絵画でしょう

音楽でも、人気のある歌であっても、聞いていると運気を下げるような、ネガティブな音楽もありますし、逆に、人を勇気づけたり、心境を浄化させるような音楽もあります

なるべくネガティブな思いの物は遠ざけて、良い思いの物を身近に置いておくのが良いです

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6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

洪さま
質問させて頂いた者です
この度は回答してくださり、ありがとうございます!
クリスマスプレゼントを頂いたようなとても嬉しい気持ちです

家庭で料理を作る時には、忙しくてもひとさじでも愛をこめようと思いました

どうもありがとうございました♪

匿名 さんのコメント...

それでラッセンさんの絵はあんなに人気があるのですね!(納得です!)

匿名 さんのコメント...

自分も実際に人形の髪が伸びたのを(正確にいうと、毛のない人形の頭から生えてきて伸びた(笑))見たことがあるので、こういうのは信じます。

聞いたことはないですが、うっせえわ?とかいう曲が流行ったようですが、言霊として心が荒んでいきそうで何だか残念に思いました。
音楽も絵画も映画も良いものを選んで取り入れていきたいです。

匿名 さんのコメント...

10才くらいのころだったと思いますが
学校から帰ってくると玄関に炊飯器が置いてあり、どうして玄関においてあるのと母に聞くと
「古くなって壊れたから捨てるよ」とのことで
最初はふーんと思っていたのですが、私が物心ついてからずっとご飯を炊いてくれた炊飯器...と思うと無性に悲しくなってきて
誰もいない時を見計らって泣きながら「今までありがとう」と言ってお別れしたことがあります。
思春期も迎えていたのに、子供っぽいなぁと我ながら恥ずかしかったのですが
中学生の時になんと冷蔵庫との別れを惜しんだ作文を書いた男子が!(笑)
賞を取って朝礼で読み上げられ、クスクス声がそこかしこでしてましたが
私は「わかるー!その気持ちめっちゃわかる!」と心の中で同意していました(^∀^)

あとは大人の男性でも、車にそういう気持ちを持つ人も多いみたいですね。
相棒のように感じるそうです。
これも人の念の一種なのでしょうかね?

匿名 さんのコメント...

私は最近毎日の様にヤフオクで油彩の絵画を見ていますがこの顔の絵は何だか不気味な感じがする、寂しい感じがするなと思う絵を結構見かけます。
作者を見てみるとまた同じ作者が描いた絵で最近は絵の色使いなどでもその作者が分かる様になってきました。
ですがその作者の絵はいつも10万20万以上の高値で落札されています。不思議ですね?!
絵を買うなら夜中何気に絵の中の人物の目と合った時、何だか怖いな、背筋がぞっとするなと感じる絵は避けたいと思っています。
自身が毎日出入りしたり客人を迎える玄関や自分の部屋、自分が寝る部屋には見る人の気持ちが優しくなる様な絵、嫌な気持ちを全く感じない絵を飾ろうと思っています。
絵を見ていてこの絵は作者はどんな気持ちで描いたんだろうかと考える事があるのですが、「呪いをこめて描いている場合もある」なんて怖いですね。
ヤフオクに出品されている絵で私がこのところ気になっている絵は新藤淑子さんという方が描いた絵です。
初めは何だかやたらきらびやかでピカピカした光を放つ様な絵で好きではなかったのですが彼女が描いた絵でも比較的に落ち着いた色使いの絵は良いなと思う様になりました。
数年前から毎日の様に描いた本人自身が出品されていて落札価格も平均3万円くらいです。
天使や富士山、龍、鯨などを描いた作品が多く私にはこの方は人の幸せを願ってきっと毎日描いているんだなと感じています。
洪さんも機会がありましたらご覧になって下さい。

匿名 さんのコメント...

付喪神 、初めて聞きました。貧乏神ならよく聞きますが付喪神に喪という漢字が入っているため縁起の悪い神様なのかと思い読み進めてみました。
「九十九神」とも書くそうで九十九をどうして「つくも」と読むのか調べてみましたら九十九髪(つくも髪)で老女の白髪を意味すると書かれていました。
また九十九町(つくもちょう)という町は有るのかな?と思い調べてみた所、北海道士別市に九十九町が有りました。
「古い器物に霊が宿って誕生する妖怪の総称」とも書かれていましたので水木しげるさんのゲゲゲの鬼太郎にも出て来たのか調べてみましたら2019/1/27に第41話、化け草履(ぞうりが年を経て妖怪になった付喪神)がテレビで放送されたみたいです。
一反木綿(いったんもめん)も布が妖怪になった付喪神の一種と書かれていました。
こちらのブログで知らない言葉が出てきた時は調べることが多いので大変学習になります。

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。