2020年12月14日月曜日

共生する菌と人の精神との関係|うつ病の原因に腸内細菌も関係している



人間は身体の中に小さな宇宙を内包しています

その内の一つが身体の中に住む菌との共生です

腸内細菌と言われますが、これらの生命はとても小さな生き物ですけど、確かに生きており、私たちの身体の中で生活しています

細菌からしてみたら、私たちの身体が一つの宇宙であり、地球のような感じでしょう

人間は地球の表面にたくさん生息しており、現在は75億人が住んでいるとされていますが、腸内細菌は100兆個もひとりの体の中に生存しているのだそうです

今日はこの人間の体内(腸内)に共生する細菌と精神の関係について書いてみます

最近は高齢化が進んでいることもあり、テレビではよく医学の番組が放送され、そのなかで腸内の細菌によって健康が左右されるという話をしています

腸内細菌には大きく分けて善玉菌と、悪玉菌、日和見菌がいて、善玉菌が多いと健康によく、悪玉菌が増えると病気になる可能性が高まると言われています

最近ではデブ菌などと言われて、痩せる体質か太る体質か、腸内細菌によって決められるという話もありますね

このように腸内細菌と健康についてはよく取り沙汰されているのですけど、それだけではなくて、人間の精神にも関係しているのではないかと思われます

どのような細菌が共生しているかによって、精神的に安定したり、あるいは情緒不安定になる、などの変化が起こるのではないかと考えています

私たちの体の中には、目には見えないような小さな生命体が無数にいて、その小さな生命と私たちは共生しています

人によって腸内の細菌のバランスは変わってきますけど、善玉菌と言われる私たちの体に良い働きをする菌が増えていくと、精神的にも安定していき、逆に、悪玉菌と呼ばれる、体に悪い影響を与える菌が増えていくと、精神的にもよくない影響が出てくるのではないかと思われます

このことは医学ではまだ詳しく分かっていないでしょうけど、この小さな共生者と私たちの意識はつながるものがあって、少なからず影響しあっているように思われます

いずれはどの菌が多いと、どのような精神的な変化をもたらすかなど、いろいろと分かってくるかもしれません

この記事のもとは2016年の4月4日に書いたものですけど、最近の報道では、うつ病と腸内細菌の関係が言われだしています

うつ病にかかる方は、慢性的に脳内に軽い炎症が起こっているのではないかと言われます

身体が炎症を起こしている時には、だるくてやる気がでず、憂鬱になりやすいものです

腸内に悪玉菌の数が増えると、腸内で炎症が起き、それが血流にのって脳内にも炎症を引き起こしてしまうという考えがあります

国立精神・神経医療研究センターなどの研究では、うつ病の方と健康な方の腸内細菌を調べたら、あきらかにうつの方にはビフィズス菌の数が少なかったそうです

同じく善⽟菌の乳酸桿菌の菌数も少ない傾向にあったと言います

この事から、うつ病などには腸内細菌の影響がみられることがわかります

また自閉症についても腸内細菌との関係が最近は言われるようになりました

自閉症の子どもにはクロストリジウムやルミノコッカスなどが多く悪玉菌の菌種が多いのだそうです

そこで健康な人の腸内細菌を自閉症の子の腸にうつしたところ、症状が改善したとする報告もあります

このように腸内細菌と健康との関係は密接であり、こころの病気と言われていたものも、今後さらに関係が解明されていくものと思います

身体の健康やこころの健康を考える際には、腸内細菌についてもその重要さを知っておくのが良いでしょう

4 件のコメント:

  1. 興味深いですね…
    以前なんとなく、私たち人間一人一人が小宇宙と思ったことがあります。ただの感覚です。
    やはりそうなのですね。

    自閉症と菌の関係…これもまた興味深いです。
    スクールで質問させていただくかもしれません。

    返信削除
  2. いつもありがとうございます😭デブ菌や痩せ菌についても知りたいです😁存在するのでしょうか?

    返信削除
  3. ただの広告文句だとおもってましたが、ブログを呼んでこの様な菌も存在するんだなーと思いました🐒🐒🐒デブ菌や痩せ菌

    返信削除
  4. お腹が弱いので治りますことを願い、酪酸菌を飲んでいます。

    返信削除

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。