ひとは様々な思い込みや思い癖とも言える考え方の傾向性を持っています
その中で特に人の人生を大きく左右するドラマの筋書きのような思い込みを、仮に「思い込みの台本」と命名してみます
この思い込みの台本にはどのようなものがあるかというと、例えば「自分はいつも失敗ばかりして人に叱られている」というものがあったとします
そうした思い込みの台本を頭の中に持っていると、実際にそのような出来事が起こってしまうことが多くなります
一度何かの失敗で叱られた経験をして、それが深く心に刻まれてしまって、似たような状況が出てきたら、また叱られるのではないかと思い出し、実際に失敗してしまうことがあります
引き寄せの法則などでも、思ったことが現実として引き寄せられると言われますが、本人が気づかずに、そうした思い込みの台本をインプットされていて、引き寄せてしまうことがあるのです
また私も経験したことがあるのですが、人の念を受けやすいタイプですと、上司などが失敗しないだろうかと思って見られていると、実際に失敗してしまうことがあります
これは相手の人が失敗しないかという思いを発しているため、その思いを念として受けて、実際に失敗をすることがあるのです
霊媒体質と呼ばれる人には、亡くなった方の霊だけではなく、生きている人の念も受けてしまうため、相手が期待することを実際に行うことが多いのです
その期待が良いことでも悪いことでも、相手の思いを鏡合わせで見せるように、実際に起こすわけです
悪いことを思われるだけでなく、逆によく出来ると思われて信頼されていると、良い成績を出すことが多いです
上司などがよい方向に期待して、「君ならやってくれるだろう」という感じで任されると、予想以上の働きをしたりするわけです
このような周囲の思い込みの台本の通りに動いてしまうことも人間にはあります
その人がどのような思い込みの台本をもっているかで、現実も影響されてきます
怒りっぽい人の中には、周りの人がいつも迷惑をかけてくるとか失敗して手間をかけさせるなどと、思い込みを持っていることが多いでしょう
そうした思い込みの台本を持っているが故に、かえって周りの人はその思いに影響されて、不快な行動を無意識に取ってしまっていることがあるのです
それゆえ、怒りっぽい人の周りには、怒りたくなるような出来事が引き寄せられて起こる場合があります
「依存と支配」の関係もそうで、「依存」の台本を持っている人と、「支配」の台本を持ている人はセットで存在します
どちらか一方だけでは演じられないため、お互いが互いを必要としています
たとえば生活面で自立できず、男性などに頼らなくてはならない女性には、女性を支配しコントロールする強権的な男性が出てくることがあります
お互いに持っている台本通りに、役を演じるように人生の物語を形作っていくわけです
こうした思い込みによる人生の台本に支配されないためには、自分がどのような思い癖を持っているのか、思い込みの台本を持っているのかを冷静に分析し、自覚するのが抜け出すための第一歩です
大抵の人間は自覚できずに、ただ敷かれたレールの上を走らされる列車のように、自分では自由に生きているつもりが、「思い込みの台本」のままにコントロールされてしまっています
まずは自覚することが大切で、それが出来る人は一種の目覚めた人ともいえます
そして自分の中にある思い込みの台本を手放して、解放していくことで、真実の人生を歩んでいけるようになります
思い込みの台本とは、私たちが生まれる時に、背負い込んできた荷物のようなもので、それがあるために重い体験を余儀なくされますが、それがゆえにこの世に生まれて喜怒哀楽の感情を経験し、体験を深めることが出来ます
そして人生の途中でその荷物は役割を終え、私たちはその背中から、荷物を降ろし、軽やかな足取りで残りの人生を歩んでいけます
4 件のコメント:
「思い込みの台本」素晴らしいネーミングです。
思い当たることが次々と脳裏をかすめました。今回も大いなる学び、ありがたいです。
私は怒る事が多い様に思いますが、全くその通りだと思います。
相手の思いを念として受けてしまう時は、どう対処すれば良いのでしょうか?
「自分で自分を分類するなよ 壊してみせろよ そのbat habit」とレコード大賞を取ったセカオワの曲にもこんなメッセージがありますね。