2018年5月5日土曜日

闇の投影 親が子供に影を投げかけることや日本への負の投影


闇の投影



ある人に対して、こういうところが嫌だと感じることがあるでしょう

心理学的には、自分の嫌な面を自身で認めたくないときに、その嫌な面を他人に投影している場合があると言われます
自分の中にある闇や影を認めることは辛いですから、自分ではなく他人に投影してしまうわけですね

ですので、自身の内にある影を見つめない人は、他人を厳しく批判しがちになるのでしょう

必死になって、他人を攻撃し、その誤りや、間違いを指摘して、正そうとするわけですが、実は、自分のうちにある影を、その相手に投影しているだけなのかもしれません

相手をいくら攻撃しても情動が消えないのは、その闇が外にあるのではなく、内にあるからです

どうしても他人のある面が許せないとか、過ちを指摘せずにはすまないと、感情が深く突き動かされる場合は、そうした投影が働いているかもしれません

個人でもそうした働きがありますけど、集団や社会でも闇の投影が大規模でおこることがあります

ヒトラー率いるナチスドイツはユダヤ人を迫害したことは有名です

ユダヤ人を迫害する根拠として、奴らは世界支配をたくらんでいると、陰謀論が喧伝されましたが、何のことは無い、ナチスそのものがそうした野望を持っており、当時嫌われていたユダヤ人に投影して、国民の憎しみを煽っていたのです

現在でも陰謀論は多いですが、書籍でよく陰謀論を書かれている人の本を読んでみると、著者自身の闇を投影して見ているのではないかと思える人もいます

中国でも反日活動があって、政府が大衆の不満解消・ガス抜きのために煽っているようですけど、これなどもやはり、自身の国に闇の部分があるからこそ、それを投影して見せているように思えます

中世ヨーロッパの魔女狩りなどもそうですね

不思議な能力を持った人などを悪魔に通じているとして次々と拷問にかけて殺害された歴史があります

普通の人間であれば、同じ人間を拷問にかけたり、火あぶりにしたりなど良心が咎めるでしょう

そうしたことが出来る人間側にこそ魔に通じる心があったのではないかと思います

自身の魔を他人に投影して見ていたのが、魔女狩りだったのでしょう




親が子供に影を投げかけること



闇の投影についてはこのブログで何度も取り上げています

例えばネットでも有名人の言動が批判の的となり、それを必要以上に執拗に攻撃したり批判したりする人がおりますけど、そうしたものは、じつは自身の闇を相手に投影して見ている事があるのです

自分のなかに非難されるようなものを持っていると、それを他者に投影して攻撃していることがあります

こうした投影は親子などでも頻繁におこります

とくに親にとって子供は支配下に置き、コントロールしやすい存在としてあるため、親のシャドーを子供に投影しやすいのです

よく見かけるのは、親が自身の怠け心などを子供に投影して、子供を叱責している姿ですね

本来であれば、親が一緒になって子供に片付けなどをしながら教えるべきところなどで、親が別な用事などで面倒くさいからと、子供に片付け等を押し付けて、子供がそれを出来ないと叱っているわけです

これは親自身にある怠け心を、子供に投影して叱っているのですね

そうした親の闇(シャドー)を子供に投影して、ダメな子供だと押し付けるということが多くあります

他の例で言えば、親がハキハキしたタイプである場合、親自身の影にクヨクヨ、イジイジした面が実は抑圧されて有ったりしますが、その影を子供に投影して、この子はクヨクヨしてダメな子供だと、一面的な価値観で押さえつけることがあります

このように投影されると、子ども自身にもコンプレックスや心の歪みなどを生じさせていく原因となっていきます

実はそうした投影をしている親自身も、そのさらに親である祖父や祖母に、同じような投影をされていたと言うこともあります

負の連鎖が代々続くと言うことがあるのです

これは誰かが気づいて連鎖を断ち切らなくてはなりません

投影を止めて、自身にある闇を認めていかなくてはなりません

そうすることによってこそ運命は変えていけるのです



日本に向けられた負の投影



心理学で言う投影とは、自分にある悪い面を認めたくない時に、他の人間にその悪い面を写して読み取るような心理をいいます

国家レベルでも運営しているのは個々の人間ですので、同じように自国の悪い面を他国に投影することがあります

ここでは日本に向けられた他国からの投影について書いてみます

敗戦した日本にはアメリカのGHQが居座り、国家に様々な手を加えました

そのなかでマッカーサー率いるGHQは、神道と皇室を政治から遠ざけました

宗教に対して否定的なイメージを日本国民に植え付ける政策をとっていたといえるでしょう

アメリカはイラクやアフガニスタンなどと戦いましたが、例えばイスラム教が自爆テロ等の要因となっているため、イスラム教を否定するような操作を占領地でするということはなされていません

日本においてのみそうした否定をしてきたと言えます

では何故そうしたのかと言えば、日本が欧米に逆らい、有色人種でありながら白人に戦を仕掛けるのはその宗教が原因と考えたのでしょう

そして宗教ゆえに日本は好戦的となり、他国を侵略しようとする国家となっていると考え、日本から宗教を抜き取ろうとしたのでしょう

ですがそうした思考の背景には、欧米諸国がキリスト教を盾にして世界中の有色人種の国々を侵略し、植民地化して行った歴史があります

つまり欧米諸国がなしてきたみずからの悪しき面・影を、日本に投影してみていたのだと言うことがいえます

欧米諸国がキリスト教を使って悪事を働いていたことを、日本も同じようなことのはずだと擦り付けて断罪していたわけですね

次に韓国では、慰安婦問題など戦中の日本の行為を非難する姿が見られますが、韓国はベトナム戦争において、韓国軍による虐殺や拷問、婦人に対する強姦事件など、とてもこのブログでは詳細は書けない様なことをしています

そうした自国における戦時中のやましさを覆い隠す意味もあって、ことさらに日本を悪いはずだと思い込もうとしているのだと言えます

これも日本に向けられた投影です

さらに中国も南京大虐殺など、実際には無いことを造り上げてまで日本を糾弾しています

これも中国の共産党軍の行った自国での虐殺や、チベットや東トルキスタンなどの占領地で行っている弾圧などの非道な行為を、日本へと投影していると言えます

このように自国にやましい歴史や負い目のある国(人)ほど、他国(他人)を厳しく糾弾するものだということが言えます



ユダヤと日本の共通点と原爆について



ユダヤと日本の共通点について今日は書いて見ます

都市伝説としては日ユ同祖論という話があって、有名な説ではユダヤの失われた十部族が、古代に日本に渡って来たという説があります

そのようにユダヤと日本の繋がりを語られることもあります

ユダヤ人というとナチスによる迫害が思い出されますが、そのもととなる物にユダヤ人の陰謀説というのが流布されました

現在でもユダヤの陰謀説は広まっておりますが、ナチスもこれを利用し宣伝して、ユダヤ人が影で世界を牛耳り、支配しようとしているとたきつけました

そうした陰謀論が、ユダヤ人への迫害に進んでいったのです

実際のところはどうかと言えば、何のことは無いユダヤ人を迫害したナチス自身が世界支配を目論んでいたわけです

このようにナチスの闇を投影されて迫害された面がユダヤにあるのですが、日本も似たような状況にあるように思います

南京大虐殺や従軍慰安婦問題など日本を悪くイメージして批判していますけど、これも闇の投影が為されていると思います

韓国は日本に従軍慰安婦問題を糾弾していますけど、韓国自身がベトナム戦争において、現地の方を暴行して悲惨なことをいたしました

そうしたご自身の闇を認めたくないところが日本に対する投影を行っていると言えます

中国も南京大虐殺という宣伝をして日本を残酷な国だとしていますが、実際はチベットやウイグルなど中国が侵略した国で、残酷な行為をしていることへの闇の投影として、批判している面があります

このように実際は自分たちの闇を日本に押し付けて糾弾しているわけです

もしそれを放置したり、その通りだと実際には無いことを認めていると、かつてのユダヤのように、弾圧される時代がくるでしょう

今日は長崎に原爆が投下されて70年となりますが、アメリカが原爆投下を正当化しているのも、戦前の日本が悪であったとする考えによります

そういう点では中国とアメリカは一致していて、日本が悪だったとすることで、自分たちを正当化しようとしているわけです

このように闇の投影をされて迫害されようとする点ではユダヤと日本に通じるものがあるように感じられます



関連記事





7 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

負の連鎖を断ち切るのは困難なのでしょうか?

匿名 さんのコメント...

いつも勉強させてもらっています。ありがとうございます!負の連鎖を打ち切る為に心がけることを具体的に教えて頂きたいです。宜しくお願いします。

かいばじ さんのコメント...

私にとってリアルタイムなお話でした。

体調不良と疲労でいっぱいいっぱいなのを言い訳に、お片付けができなくて「ママと一緒にやる」という息子を叱ってました。(赤ちゃん返りもありますが、、、)
気づきをありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

タイムリーすぎるまさにメッセージでした。ありがとうございます。

同じように、人に甘えられない、気を遣いすぎるのはもしかしたら人を受け入れていない、自分の狭量さを相手に見ているだけなのでは?と気づきかけていたところです。
投影、、意外な落とし穴ですね。
今日から変わります。

Unknown さんのコメント...

とても参考になりました。自分も子育て中ですが、気を付けていきたいと思います。
自分を客観的にみる訓練がひつようですね。

bosatsu777 さんのコメント...

北朝鮮の工作を受けた韓国人が日本に投影して見ている朝鮮半島の闇が、韓国映画『軍艦島』かと思いました。
http://asian-reporters.com/krmoviegunkanjima/

匿名 さんのコメント...

興味深いテーマをありがとうございます。
ひとつお伺いしたいのですが、日本に投影している諸外国に
ついてはよく分かりましたが、では何故
日本は一心にその的
(スケープゴート)になってしまうのでしょうか?
それにはどういう理由があるのでしょうか?
またお聞かせ願えたら幸いです。

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。